アナザーラウンド
あらすじ
冴えない高校教師4人は、ノルウェー人哲学者の「血中アルコール濃度を一定の度合い保つと仕事の効率が良くなり創造力がみなぎる」という理論を証明するため実験をすることに。朝から酒を飲み続け常に酔った状態を保つと、授業も楽しくなり、生き生きとする。だが、すべての行動には結果が伴うのだった―
感想
実在の哲学者が唱える「人間は0.05%血中アルコール濃度が足りない状態で生まれてきている」という嘘みたいな理論から生まれた物語。
『イエスマン』的なちょっとおバカ系な物語だと思っていたけど、コメディ要素はそこまで多くなく、映像の美しさやリアルな人間ドラマを楽しむような内容だった。
リアルな物語だからこそ、お酒の持つ魅力と恐ろしさの両側面を深く知ることの出来る物語だったし、ユーモラスな前半の流れと対極的な後半からの物悲しさや切なさが感じられるシーンはとても胸を打たれた。
あの年齢で、バカやれる同性の友達がいるっていいなーとちょっと羨ましくもなった。