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グラスホッパー

あらすじ

 復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。
 どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。
 鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。
 それぞれの思惑のもとに――「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。
 走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説!

感想

 何度も読んでいる作品だけど、オーディオブックで改めて聞いてみた。
 10時間ほどあり、眠れない時に30分ほど聞くという形で聞き進めていたため、2
ヶ月程かかってしまったがようやく聞き切ることができた。
 ナレーションの方が上手で、特にそれぞれのキャラのセリフの読み分けが秀逸だったので、文章として読んでいた時以上にキャラクターが立体的に感じる事ができた。
 内容としては何度も読んでいるので、ハッと驚かされる箇所は特にないにしても、アクションの描写のシンプルで伝わりやすい美しい描写はさすがだなと改めて感じさせられるし、緊張感のあるシーンと脱力感のあるシーンを同時に描き切る上手さは伊坂幸太郎作品の中でもずば抜けている作品だと思う。

 次はマリアビートルをオーディオブックで聞こうと思ったけど、こちらは20時間程あるので何ヶ月かかるか怪しいな……。

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