掟上今日子の備忘録
あらすじ
掟上今日子——またの名を、忘却探偵。すべてを一日で忘れてしまう彼女は、事件を(ほぼ)即日解決!あらゆる事件に巻き込まれ、常に犯人として疑われてしまう不遇の青年・隠館厄介(かくしだてやくすけ)は今日も叫ぶ。「探偵を呼ばせてください――!!」スピーディーな展開と、忘却の儚さ。果たして今日子さんは、事件の概要を忘れてしまう前に解決することができるのか?
感想
野木亜紀子脚本のドラマは見た事があったけれど、原作である本作は初めて読んだ。
そもそも西尾維新作品をほとんど読んできていないので、ちょっとハイテンションなコメディパートやラブコメ的な要素に胃もたれする部分はあったものの、全体的にミステリーとしては質が高く楽しめた。
探偵役である掟上今日子が1日で記憶を無くすという設定があるため、基本的に複数の日にちを跨いでの事件を扱う事ができないという制約がある中で、これだけ多種多様な短編を書けるのはさすがだなと感じた。
ドンピシャで好きという作品ではないけれど、シリーズも現時点で14作品ほどとそんなに長くないので一通り読んでみようと思う。