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⑲摂食障害と診断されて

私は精神科の主治医に食生活の異常を言わなかった。管理栄養士のくせに何人前もの食べ物を食べて、ましてや吐いて無駄にするなどと言えなかった。恥ずかしかったのだ。

ただ私の体重の変化は、それを隠すことができなくなってきた。仕事のストレスで食べられなくなったときが35㎏ちょっと、過食嘔吐していたときは45㎏前後、過食だけになると80㎏くらいまで増えた。そして医師に言われた。

「食欲がコントロールできないんじゃないの?それ、辛いんじゃないの?」

私は黙って頷いた。自然と涙が溢れた。本当はずっと怖かった。良くないってわかってた。でも止められなかった。医師には摂食障害だと説明された。たくさん食べても良いから、吐いたり、下剤をたくさん飲む等の代償行為はないほうがいいと言われた。

体重が60㎏を超えた辺りから、周囲の人たちにも「太りすぎ。痩せろ」などと辛辣な言葉をかけられることが増えた。しかしこの言葉が過食のスイッチになった。何日間か過食を止めることができていても、痩せろと言われる度に、自信がなくなり不安になって、過食してしまった。自分でも太っているのはわかってる。他人が悪いわけではない。自分が弱いのだ。そして不安が増してまた過食する。その繰り返しだった。

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