見出し画像

うちの息子は『どうとく』がキライ。

早いもので、新学期から3ヶ月が過ぎた。

小2息子のぎゅっと顔をしかめる仕草は落ち着いてきた。

落ち着いて安心したが、また「学校行きたくないーーーーー!!」と毎日泣くようになったんだな。これが。

うん、お母さん分かってた。

君は筋金入りの『行きたくないマン』だもんね。もう呼吸するのと同じくらい自然に「行きたくない」って言うもんね。大丈夫大丈夫。想定内。(疲労感)

それでも、だいぶマシになってきたんです。

玄関に行くと半泣きで

「忘れ物あったら届けてね!!」(息子)

「はーい!いってらっしゃい!」(私)

「ぜったい、ぜったい届けてね!!」(息子)

「あーい!いってら!!!」(私)

と言いながら登校するようになった。
平日朝は毎日このやりとりをする。彼の登校前ルーティン。(ちなみに本当に忘れ物を学校まで届けたのは今のところ1回。)

息子との相性が心配だった、新しい担任の先生は背がめちゃくちゃ高くて(息子がなぜか背の事を強調する)優しいみたい。たまに怒るけど、好きみたい。良かった!!!

クラスの友達もだいぶ増えてきたみたいで、放課後に「公園いこー!」と誘われる回数が増えてきた。良きかな!!!

学校の様子を嬉しそうに教えてくれる回数も増えた。体力測定の立ち幅跳びで、160cm飛んだって言ってるけど、ホントかな?!

ちなみに私(30代主婦)も挑戦してみたら、90cmしか飛べなかったよ。アキレス腱切れそうでこわい。まじで。

何だかんだ楽しそうに見える。それなのに。未だに学校行きたくないと泣く。

なぜ?なぜなの?


私:なぜ学校に行きたくないのですか?
息子:どうとくの感想を書くのがイヤだから。
私:ふぁ?(´゚∀゚)


ど………どうとく?!


道徳って、あの『ざわざわ森のがんこちゃん』を見て感想とかを言う…
あの教科??(※30年くらい前の自分の記憶)


これは予想外だった。


正直、私は「道徳が苦手」と言う子に出会った事が無かったので、この答えに戸惑った。

息子の話を聞くと、道徳の内容…というよりは『自分の言葉で感想やまとめを書く』という行為が苦手だと分かった。

生活の授業も、内容によっては泣くほどキライらしい。

感想やまとめは、国語の授業でもやってそうだけど…。息子なりの違いがあるんだろうなぁ。

いや、でも『正解のない問題』が苦手…というのはわかる気がする。

正解が無いからこそ、それぞれの別の答えがあって個性がはっきりするし、他の子との違いを感じられて面白い。と、大人になった今なら思えるんだけど、息子は「他の子との違いが怖くて恥ずかしい…」という風になっている。……ような気がする。

これは私の想像に過ぎないので、息子の心の問題だから、100%理解できないのが難しいところだなぁ…

息子は失敗が怖くて、周りの目を必要以上に気にして動けなくなってしまう…(ように見える)。これは、昔の私にそっくり!!
だから私は我が子の中で、息子に一番感情移入しがちになる。

そういえば。
前に、夫に言われて気付いた事がある。

夫が息子に友達関係の事で質問している時、

なかなか答えられない息子がいたたまれなくて、つい「○○くんだよね」「△△って事だよね?」と数回口を出してしまった。すると夫は

「いま、息子に聞いてるから、ママは黙ってて。」(ちょい怒り)


「あ………。はい。」(私)


実はこれ、夫に言われるまで気付いていなかった。

私は、息子が答えるべき事を、先回りして代わりに答えてしまっていたのだ。

無意識だった。

やっちまったぁ──────。


あの時、反省したはずなのに…。↓

みかんに誓ったくせに、また同じ間違いを繰り返している。

へこんだ。無意識にやっているというのがタチが悪い。

『私に似ている息子が困っている。痛いほど気持ちが分かるから、助け船を…』という、無意識。

私は勝手に息子の気持ちを想像して、息子の言葉を奪っていたんだな…。

一体何年前から??

無意識だから、思い出せない…。ぞわっとした。

娘も末っ子も、どちらかというと夫に似た気質を持っており「宇宙人かな?」という言動をするので「ああ、そうなんだ~」とサラッとそのまま受け止められる事が多いんだけど…。
息子は私に似た気質なので、どうしても昔の自分の記憶が呼び起こされて「あああ。そうそうそう、そうなんだよ!こういう事でしょ!わかる~~~」という補正が入る。

たぶん根本的に、私の受け止める姿勢が違うのだ。

(逆に夫は娘の気持ちを想像しがちで、娘が後からポロッと「違うんだけどなぁ…」と言っているのを数回見かけたので、自分と似た気質の子どもには、変な補正が入りがちなんだと思う。家族のバランスだいじ。)

息子には申し訳ない事をしていたな…。

今からでも、間に合うだろうか?

君の気持ちを、君の言葉で、聞きたい。

きっとみんなそう思っている。

だから話して欲しい。全員に理解される必要はない。一人にでも伝われば、それで十分だって、いつか分かる日が君にもくると良いな。

相手の言葉や気持ちを、想像し過ぎないで、ただ待つ。これが案外難しい事だと気付いた。

私も『待つ』ができるようになろう。

今後の私の課題です…。

息子の道徳嫌いから判明した、まさかの1人大反省会でした。

いいなと思ったら応援しよう!

玉三郎
お読みいただき、ありがとうございました☺️