人生を楽しくしてくれる、節約生活のはじめかた
節約上手な人は、どこか自信に溢れていて、楽しそうにみえる。
また、本当のお金持ちの生活は思いのほか質素だという。
収入の増やし方も、支出の抑え方も熟知しているのだから、お金が増えることもうなずける。
無駄を省いて収支バランスを整え、質素な暮らしを淡々とこなす。
これは、お金に振り回されない人生を送るための基礎といえる。
そうにも関わらず、節約生活は大変。
節約=アンハッピー。
そんなイメージが拭えないことが、少しばかり悔やまれる。
節約は、ある目標を達成するための選択肢として、ものすごく堅実なのだ。
ところで、人生を楽しくしてくれる節約生活とはなんだろう。
それは、目的や目標がはっきりとしていて、達成感が味わえるものではないだろうか。
もし、行き詰まっているのなら。
もし、なにから始めたらいいのか悩んでいるのなら。
この記事で、一緒に確認しよう。
あなたにだって、きっとできる。
はじめる前の基礎知識
はじめる前に、以下の7つに目を通しておこう。
知っておくだけで、「節約しんど〜。」となる頻度を、大幅に減らしてくれるはずだ。
▶︎目標の大切さ
まず、なんのために節約をするのか、目的や目標をはっきりとさせておこう。
『周りがしていて焦るから』などとういう他人任せな動機では、見栄を張ったり周りの意見に流されたりして、うまくお金をコントロールすることができない。
そして、頂いているお金の中でできること、できないことを客観的に見極め、冷静に受け入れよう。
これで、自分にとっての必要と不必要が、主体的に決められるようになる。
自分軸の人生のはじまりだ。
▶︎当たり前の支配
コンビニは割高、という当たり前がある。
同じカップ麺なら、コンビニよりスーパーやドラッグストアの方が安く買える。
こういう当たり前を知っておくことは大切だ。
しかし、世間の当たり前を疑うこともまた大切なのだ。
例えば柔軟剤。
ほんとうに必要だろうか?
ハンドソープにボディソープに…、全部せっけんにしたらどうだろうか?
玄関マット、トイレマット、キッチンマット…なくても支障はないのでは?
考えもせず、当たり前のように買っていたものは、どのくらいあるだろう。
巷にあふれる情報や言葉が、知らないうちに自分の価値観になっていることはあまりにも多い。
『ほんとうにそうなの?』と、心の中でツッコミを入れてみよう。
すると、違う答えや真実が見えてくる。
▶︎はじめから完璧を目指さない
いい失敗例を挙げよう。
筆者は、かつて節約のためと食費を削り、体調を崩して入院したことがある。
半年で6万円浮いたお金が、そのときの入院で6万円消えた。
とんだ笑い話だ。
それ以来、食費は平均値にもどした。
健康が1番の節約だと、身をもって学んだ、とほほな体験話だ。
このように、はじめから上手くいくことばかりではない。
節約をはじめたら、逆にお金がかかってしまうことだってある。
節約のための初期投資なんかは、その例だ。
ご周知のとおり、さまざまな節約方法がある。
それを、自分にあう形に作り上げるには、いくどとない失敗や修正はつきものなのだ。
まずは、そんなものだと割り切って始めてみることが、気負わずに節約生活を続けられる秘訣だろう。
▶︎困ったら、Simple is best
『 Simple is best 』は、核心をついている。
流行にも、ダサいにも振り回されない最強ポジションだ。
どこを目指そうかと困ることがあれば、シンプルに寄せていこう。
きっと、さまよった心身の落ち着きを取り戻すことができるはずだ。
▶︎お金をかけずに満たす
お金のかからない楽しみ方や、趣味を見つけよう。
掃除、読書、自宅トレーニング、散歩。
調べてみると、いろいろある。
また、安く、それなりのものを手に入れる方法も知っておくといい。
型落ちの時期、リサイクルショップ、メルカリ、家庭菜園、西日本ならグリーンコープ、などだ。
お金を使わずに心が満たされたり、お金をうまく使うことができたという満足感を味わえたりすると、節約のモチベーションがあがる。
ぜひ、探しておこう。
▶︎メリハリ
手を抜く。こだわる。
出し惜しみしない。ケチになる。
努力する。楽ちんデイ。
続ける秘訣は、緩急だ。
例えば自炊なら、楽チンデイを作るとか、基本的には一汁一菜にすると決める。
そして1日、もしくは1週間のトータルで栄養バランスを考えた献立にする、という方法もある。
予算や計画を立てる習慣を身につけ、ゆるくしたり、切りつめたりしながら、心身へのストレスを減らす工夫をしよう。
▶︎たくさんの力を集める
行き詰まるとき、疲れるとき、気持ちを共有したくなるときだってあるはずだ。
そういうときに、語り合える人や、発信できる場所があると、心の支えになる。
また、情報を集めるためにも、色々なつながりはあったほうがいい。
そして、家族と同居している場合には、全力で協力を仰ごう。
1人のちからでは、どうしても限界がある。
楽しい節約生活への最短ルート
ここまできたら、悩む必要はない。
以下の3つを、自分のペースで進めるだけでいい。
そうすれば、苦行のような節約生活からは少しでも距離がとれるだろう。
当たり前のことを、当たり前に。
これが1番の近道だ。
▶︎ものを徹底的に減らす
ものが少なくなると、お金のむだ遣いを減らすことができる。
その理由は、2つある。
まずは、重複買いが減るから。
そして、今の暮らしでほんとうに必要な物が、わかるからだ。
迷ったら、じぶんの持ち物から手をつけてみよう。
物を見直し、生活を身の丈に合わせていくのだ。
▶︎家計簿をつける
お金の流れを把握することは、節約の土台作りになる。
家計簿が続かないというかたは、自作した簡潔なものや、アプリを活用する方法もある。
まずは、1ヶ月続けることを目標にしよう。
そうすると、家系の黄金比を使って、むだな支出や改善したほうがいい項目を、みつけることができるようになる。
さらに1年継続すると、季節ごとの水道光熱費の対策もできるようになる。
収支の管理ができるようになると、漠然とした不安がなくなり、お金も気持ちもコントロールしやすくなるだろう。
▶︎やることリストを減らす
当たり前にしているが、日々負担に感じていることを書き出してみよう。
そして、できるかぎり無くしていこう。
無くせない場合は、簡潔に済むような工夫をしよう。
これらも、かなり節約につながる。
心身への負担は、お財布のひもをゆるめてしまうことが多い。
負担になるようなやることリストを減らし、ストレスを軽くしていくことで、衝動買いやごほうび買いの頻度を減らすことができる。
むだな買い物とは言わないが、回数や金額が膨らむと家計への負担は大きい。
こういう類は、根本から改善することをおすすめする。
まとめ
生きているだけで、お金はかかるものだ。
お金を使うことは、決して悪いことではない。
楽しく節約をして、人生を楽しくするために、自分の気持ちと考えを大切にしよう。
節約=アンハッピーは、塗り替えられる。
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