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外国人留学生の受け入れから学ぶこと
みなさん、こんにちは!
記事を担当させていただいている、品川と申します。
私は毎年、自分の会社で外国人留学生のインターンシップを受け入れさせていただいています。
ヨーロッパ、アジア、アフリカ、オセアニア、北アメリカ、南アメリカなど、ほぼ全域のエリアの外国人留学生を受け入れてきまして、その中で本当にいろいろとこちらが学ばされることが多いです。
今回はそんな話をゆるゆると書かせていただきます。
日本語の壁と日本人学生との交流機会
外国人留学生は、何かしら日本の社会や文化に興味を持ってくれており、遠く離れた日本まで来て働きたいと思ってくれている学生が多くいます。日本の文化を良く知っている学生も多く、日本人と仲良くなりたい、日本になじみたい、という学生がほとんどです。
しかし、日本語は他国の言語と比べてなかなか難しく、上達できない学生も多くいます。
日本語は、ひらがな、カタカナ、漢字、敬語など、バリエーションが多く、比較的難易度が高い言語かと思います。
よく聞くのが、大学の中で外国人留学生と日本人大学生があまり交流しないということです。せっかく同じキャンパスに毎日通っているにも関わらず、なかなか交流できる機会がない。それは外国人留学生の問題だけでなく、日本人学生も外国人留学生と積極的に話そうという人が限られるため、お互いの交流がなかなか生まれない、というのがあるそうです。
それは本当にもったいないことだと感じました。
日本の大学に4年間通いながら、外国人留学生の友達ばかりで、日本人の友達ができない、と嘆いている学生もいました。
もちろん、交流してお互いに学び合う関係が作れている学生もいるのですが、私が会ったきた限りでは、それは少ないように感じます。
例えば、日本人学生と外国人留学生が共同生活できるような施設や機会等を積極的にもっと増やしていくだけでも、外国人留学生の日本語力をあげることはできるのではないかと思います。外国人留学生の日本語力を上げることは、その学生だけでなく、今後の日本の労働環境や起業の競争力強化にとっても好影響を与える重要なことだと思います。
日本での就職の壁の高さ
日本に来ている外国人留学生は、みなさん日本の企業で働きたい、という方が多数です。日本に住みたい、日本の会社で働きたい、という想いで日本に来ています。しかし、残念ながら、日本の会社に就職できる学生はそれほど多くはありません。なぜなら、日本の会社は基本的に日本語のみの職場環境が多いため、日本語が流暢であることが必須条件であり、また英語でもOKを会社は少ないために、競争率が高く狭き門になります。
日本でもトップクラスの大学に進学し、とても優秀な学生でも言語の壁を超えることができず、日本での就職をあきらめて母国に帰ってしまう留学生を多数見てきました。
本当は日本の企業で就職したかったが、希望する企業に就職できず、希望以外の会社に就職するのであれば、母国に帰ることを選ぶ学生たちです。
外国人が日本の企業でキャリア経験を積んだ場合、それが母国に帰ったときに、キャリア経験として評価されるかどうかも、国によって変わりますので、であれば、最初から日本企業を就職先としないほうがよいかもしれない、と判断する外国人留学生も増えているように感じます。
人手不足、特に若く優秀な人材が不足する日本において、こういった優秀な学生を逃してしまうことは、本当に残念な気持ちになります。
また、仮に就職できたとしても、日本の会社になじめない外国人留学生も多く、離職してしまうケースも多々あります。
例えば、日本語が苦手な人に配慮した仕事の進め方や職場環境になっていなかったりするのは、他国と比べても不足していると感じている外国人社員の話を聞いたことがあります。
日本独自の会社の文化・習慣など、職場での言語の壁や文化の違いから働きにくさを感じて退職してしまうケースがあるのです。日本人は、日本人しかいない環境に慣れてしまっている人も多く、言語力が足りない人の視点への配慮やコミュニケーション不足している可能性があると思います。外国人留学生を日本企業がどのように定着させるか、オンボーディングの重要性が高まっており、日本企業の対応力が求められていると思います。
他人と異なる自分の意見を持つことを大事にする留学生から学べること
外国人留学生もさまざまですので一概には言えないのですが、インターンシップを受け入れている中で、自分の意見を持っている学生が多い印象があります。話を聞くと、子どもの頃から、他人とは異なる自分の意見を持ち、発信することを大事であると、教育の場で教えられているとのこと。他人に同調するのではなく、自分の意見をもつことを大事にしなければならないという意識がある傾向があります。
これは、なにか正しい答えを当てるのではなく、他者と異なる自分ならではの視点や考え方をつくり、物おじせずに発信するというマインド・習慣からくるものです。
外国人留学生の視点は、日本企業がビジネスに多様な視点・考え方を学べるきっかけにもなる可能性があると思います。
外国人留学生を採用・定着・活用することから、日本企業の変革を促していく、というのもとても有用なのではないか、と考えています。
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