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「やりたい」or「できる」ファーストキャリアで重視すべきはWillとCanどちらなのか?

お久しぶりです!TalkCamp運営メンバーのいいだまこです。
ゆる読みHRは約半年ぶりの投稿になります。気合入れて書いていきます✋笑

さて、今回のテーマは記載の通り。
ファーストキャリアで重視すべきはWillとCanどちらなのか。

私自身、本業の新卒採用担当として、また1個人として、様々な就活生・大学生と対話してきた経験がそこそこあると自負しています。
そんな中、よく学生と対話する中でふと疑問に思いがちなのが上記テーマです。
TalkCampは正解のない問いを歓迎しているコミュニティと捉えていますので、こちらのテーマを選定しました!

キャリアデザインの有名なフレームワークの一つである「Will・Can・Must」
こちらは学生が就職先を決める際にも、非常に有用な考え方だと感じています。

Will:やりたい
Can:できる
Must:すべき

WillとCanが大事というのは学生もイメージしやすいところだと思いますが、個人的にはMustも同じくらい重要な要素と考えています。
だって、どれだけやりたくて、どれだけ得意なことでも、それが評価されなかったり求められることと離れていたりしたら、純粋につまらないじゃないですか。
だから、私はMustの観点も持ったうえで是非キャリアをデザインしてほしいなと思いながら学生と対話しています。

ただしながら、新卒時点でMustをどこまで重視するかという話はさておき、WillとCanを見ておくといいよねというのはおおよそ共通見解の方が多いのではと思います。
そんな中で、学生からたまに意見を求められるのがこちら。

「やりたいこととできることが違うのですが、どちらを優先するのがいいでしょう?」

これは尋ねられる度に、困ったなぁと頭をひねる質問です。
詳しく学生の質問の意図を聞いていくと、こんな悩みの声をもらうことがあります。

・やりたいことを優先したほうが後悔しなさそう、けれど自信はない
・できることを活かしたほうが辛くなさそう、けれど別にやりたいとは思っていない
・できないことにチャレンジしたほうが成長しそう、だから興味ないけどやってみようと思っている
・そもそもやりたいこともできることもない、だからどう考えればいいかヒントが欲しい

ただ、その度に本人の「やりたい」と「できる」を紐解いていくと、おおよその場合結局つながることが多い印象です。

例えば自己認知として、「人と話すのが好き。でも相手の話を聞くのは苦手だから…」という場合でも、でも自分のことを”伝える”のは得意だよねというパターンや、
「英語を使うことが好き、でも別にグローバルにはたらきたいわけではない」、でも英語そのものを学ぶ≒学問を追求するのが好きなんだよね、というパターンなど、
本人の中ではうまく接続されていなくても、傍から聞いているとなぜ二者択一で捉えているんだろうと思うような、表裏一体な要素であることが私の知る限りほとんどです。

同じ一人の人間から出てきている「やりたい」と「できる」。
好きこそものの上手なれということわざがありますが、やはり人はやりたいと思うことは得意なことであったり、得意だと思っていることはやりたかったりするのだろうなと思います。

では、なぜうまくここが接続されず、二者択一で選ぶ必要があるような感覚を持っている学生がいるのか。
それは、自己理解・自己分析の難しさ就活で求められる自己PRに理由があるのではと思います。

自己理解・自己分析の難しさは言わずもがな。自分で自分を客観的に棚卸して、完璧に先入観なく見つめるというのはものすごく難易度の高い行為です。
だから、傍から聞いていると綺麗につながるパズルのピースでも、本人からすると全く別個体のパーツに見えてしまうのだと思います。

そして、就活で求められる自己PR。これは、「あなたの有用性を教えてください」と同義と捉えれば捉えるほど、自分のWillは「なんでも良きようにチャレンジします」をアピールするためのものに、Canは「なんでもできる最強無敵感」をアピールするためのものに聞こえてしまうのではないかと思います。

上記のように、自分の要素が見えていない中で「良きようになんでもチャレンジする最強無敵感」を演出せねばと考えた結果、”どちらで攻めるか”という二者択一の戦略的思考になりやすいのだろうなと思います。

そんな中でひねり出したWillとCanは、就活ワードに寄っていて適切に言語化できていないことも多いです。
だから、本人としては繋がっている感じがしない。どちらを重視すればいいか、どちらに重点を置いて”アピールすればいいか”悩んでいます、となるのかなと。

だからこの質問をもらうと、難しい問題だなと私は頭をひねります。

以前、第一弾の記事で”自分らしさ”は人と話すことではじめて形作られるのだという持論を書きました。
"自分らしい"を見つけることができるのは誰なのか? - 人事目線で思う就活ワード、「強み」の罠 -|Talk Camp【人事コミュニティ】 (note.com)

結局のところ、今回の記事の結論も同じ着地になりそうです。
何をしたいのか、何ができるのか。

もっというと、何をしたいから何ができるのか、何ができるから何をしたいのか、
そして、何をしたくないから何ができるのか、何ができないから何をしたいのか。
これらは過去を整理し、人と話し、そしてそれを他者とともに紐解くことで、初めて接続された一人の人間についての見解を導き出せるのかなと思います。

そして、最後に。
今回のテーマ、ファーストキャリアで重視すべきはWillとCanどちらなのか?
こちらの問いに、私なりに答えを出してみたいと思います。

どちらも重要!
…なんて野暮な答えに着地したくはないという意地で笑、私なりの結論は以下です。
人によって比重は違えど、どちらかが0だとしんどいよ!!!!!

どちらがエンジンになるかは人それぞれです。
私は「できる」が積み重なって「やりたい」になる人間です。
そして、「やりたい」がエンジンになってさらに「できる」を伸ばしていくタイプです。
重要度の比率でいうと、Will:Can=6:4といったところでしょうか。

きっと「やりたい」が積み重なって「できる」を増やす人もいるでしょうし、比重が異なる人もいるでしょう。
そのため「どちらが重要ですか」の質問に、一言で答えるのは難しいのです。

このあたり、学生自身が欲しいであろうスパッとした回答ができず毎回心苦しいですが、正解を提供できない分一緒に頭を悩ませながら、できるだけ仮説の1つや2つ持って帰ってもらえるようにというのは意識しているつもりです。
価値観を紐解いて仮設だてながら言語化していく…というのは私にとってのCanであり、学生と対話する際の責任として捉えているMustの一つでもあります。

新卒採用という領域にいるからには、これから就活生になる学生も、社会人になる学生も、社会人になった元学生も、やりたくて得意な仕事でイキイキと自己実現している人が社会に溢れればいいなぁと心から思います。
これは私のWillですね!

以上、最後までお読みいただきありがとうございました!
「採用」からはたらく人を幸せに…!🔥

■コラム執筆者:いいだまこ

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