目覚めに思い出される 【146/1096】
目覚めとともに
きみの不在を思い出す
もういないんだと気づいて
また暗い気持ちになる
これが現実
まぎれもない事実
きみの夢を見たり
いやな夢を見たときも
よく思い出していた
少し前までは
思い出さなかったから
寝覚めはよくて
天気も良くて
今日もなんとか1日を乗り切ろうと
前向きに朝を迎えていた
日々状況も気持ちも変わるから
またそういう日も来るのだろう
螺旋のように
悲しみや落ち込みやときに
平坦な日々をくり返すことになりますよ
専門家の教えどおりに
ぐるぐると回っているように思う
波が来たのだと思える
数日で変わるときもあれば
長引くときもある
長引くときは気分を換えるよりも
よく眠りよく休むことが
効果的だと学んだ
我々のグリーフは深い
深すぎて自覚ができない
あまりの出来事があるとき
絶望していても
気持ちが遅れてやってくるから
案外普通の毎日を
送ったりしている
時間がのびたり縮んだり
時間が薬になったり
現実味を増すことになったり
これはなかなかの体験
起こってみないとわからないこと
なんだって経験しないと
わからないのだろうけど
これは
経験してもなお
わからないことだらけ
このことを引き金に
2次被害3次被害が
起こることもあるだろう
確実に世界が変わった
変わったことを受け入れる
頭も心も意識も
変わったんだと理解した
ドラマでいうなら
セカンドシーズン
もう最初の世界には戻れない
終了したのだ
セカンドシーズンと思えば
また新たな世界を紡ぐしかないことが
潔くも感じる
前の世界とかわっていても
別物として存在はしているし
なくなることもなく
その世界はその世界として
大切にできる気もする
割り切るということは
救いにもなるね
早朝に目が覚める
きみはいない
新しい世界
知らなかった世界
その世界に自分をなじませ
暮らしている
ショックというものは
向き合うことで
辛くても和らいでいくことを
感じられる
悲しいときは悲しみを
苦しいときは苦しみを
嬉しいときは喜びを
その時々を感じていけば
新しい世界も悪いものではない
前の世界から吹き飛ばされて
やっと違う世界なのだと
わかってきた
だからまた不在を
感じているのかもしれない
何度も反芻しながら
その事実を受け入れていくのだろう
世界はまるっとひとつだと
思っていたけれど
色んな世界があって
段階があって
その中でまた色んなことを
細やかに抱えて生きている
ひとつだけの自分なんてなく
価値観もその時々で変わるし
変わっていいし
また戻ってきてもいい
なんの制約もない
制約をしているのは
つねに自分なんだなと
あらためて感じる
すきに生きていいんだよ
そう言われたこともあった
大切なメッセージ
自分勝手とちがう
すきに生きていくこと
今だからこそ
すきに生きていかないと
と思うよ
春がちかづいてくる
今日もありがとう