自分のせいだと思ってる 【81/1096】
ほんとは自分のせいだと思ってる
原因はひとつではないし
自分だけのせいではない
と思うこともある
成育環境 もともとの遺伝子的なこと
成長過程での学校その他の人間関係
コロナでの閉鎖感
SNS内の承認欲求の見せ合い
先の見えない社会
考え方のくせ せっかちなところ
積み重ねができない傾向の強さ
自分の責任のひとつは
勘を信じなかったことだ
いろんな兆しやお知らせがきていたのに
見逃し 取りこぼしてしまったこと
あのとき
自分のひらめきを信じて
行動していたら
現実は変わったのではないか
きみが生きのびたかどうか
はわからない
すくなくとも
きみの幸せな時間は増えたのではないか
安心を得られたのではないか
安心がない という事実がつらい
あったのは こちら目線だけだったのか
自分の勘を信じて
きみの立場でものごとをかんじていたら
人の目線なんてわかるわけないけれど
わたしは親だから勘があった
ひらめきを信じられなかったのは
自分に自信がなくて
思考が出てしてしまうからだ
自分しかいなかったのにね
自分にならできたのかもしれないのにね
愚かすぎて思考停止 感情損失
無である 生きる価値がない
自分のせいだと思う
要因のすべてではないにしても
生きる根本を支えられなかったこと
にぶい感性のせいで
抑えてしまった気づきのせいは
確かに重くのしかかっている
消せない罪 その積み重ね
すれちがいの積み重ね
罪がまた増えていく
どんな親も自責するのだろう
それぞれにそれぞれの罪
日常のひとつひとつが後悔を生み
小さなやりとりを
大きな見過ごしと感じて
死ぬまで生きていく
ときに楽しいこともあり
嬉しいこともあるけれど
こころから笑えない
笑いながら思い出し真顔にもどる
こころも動かず 体だけ日常を過ごす日々
なんでだろう どうしてだろう
意味もなくあてもなく
答えの出ない問答をくり返す
当事者にしかわからないことがある
その現実をまざまざと知る
ニュースで巷で噂で耳にしてきた
当事者性
わたしにも生まれたよ
わかるよ ほんとうに
きみも当事者だったのだろう
我々がしらないところで
ずっと感じていたのだろうね
今はわかるよ きみの当事者性
すごく身に沁みている
ごめんねありがとう
なにも言えることはない
なにも伝えられない
自分の責任
自己責任ってよく言っていたね
それはこういう結末のこと?
へんな結末
極端な結末
結末を考えるには早すぎる年月
それでも毎日ときはすぎる
消えた人の不在に
思い出さないことに慣れつつある
今日もありがとう
早く今年を終えたい