【280/1096】天国みたいなところ
今朝
天国みたいなところへ行った
静かで美しく湖面に空が映り込み
あちらとこちらの
狭間のような場所
きみのいるところが
こんなところだったらいいのにな
美しいところであってほしい
安心できるところであってほしい
安心感のある家庭でありたかった
苦しかったね
苦しかったんだろうと
いまは思うよ
当時はわからなかった
わからないようにしていたのか
諦めて閉ざしていたのか
なんにしても孤独だっただろうね
謝ってもすまされないし
とんでもない世界だから
なんとも言えないけれども
きみの今いる世界が
自由であってほしい
あなたが幸せであってほしい
いきいきといられる場であってほしい
そういう存在になれず
ごめんなさい
悔やみきれない思いは
死ぬまで抱えていくよ
ともにいられるときに
こういう話をしたらよかったね
今もなおきみのことばかり
考えている
囚われている
心のなかでずっと生きている
そう思いたい
幽霊が出る家の話を聞いた
何をするでもなく
その場に居るらしいよ
なにかしらの念があって
この世に居るらしい
きみは念がなさそうだね
ここにとどまっている感じがしない
自由にあちらこちらを
飛び回っている感じがするよ
たまに帰ってきてくれている
そんな気もしてる
都合がいいけど
勝手にそう感じている
ありがとう
わたしは出会えてよかったよ
いまを大切にすることを
教えてくれたのはきみだ
人は成長するし変わるし
でもエッセンスは変わらない
その人らしさが大切だって
教えてくれたのもきみだ
きみからたくさんのものをもらった
返す時間もなくきみは居なくなった
もらってばかりで
ダメな親でごめん
きみに育ててもらって
ともに育って生きたかったよ
きみの大人になる姿が楽しみだった
きみのことを愛していたよ
ほんとうに
今もかわらずに
センチメンタルうざいよね
ごめん
わたしは生きます
まだ逝けない
やるべきことを成してから
会いに行くね
今日もありがとう
残された者の日々