怒りはときに自分を守る 【50/1096】
怒ることはキレるという言葉が連想され
世の中では歓迎されない
怒って奮起させるような昭和的なやり方より
褒めて育てることの方が良しとされているこの頃
相手に合わせなるべく選ばせること
怒らず意見や気持ちを聞いて尊重する
ときに我慢 理不尽にも我慢する
わかる わかるよ できる できるよ
いっぱいいっぱいにならなければ…
長く長く つづかなければね
いっぱいいっぱいになって打ちのめされて
不安や失敗が重なって重なって
もう立ち上がれないくらい落ち込んだとき
自分の中で隠されていた怒りが
ふつふつと自分を起き上がらせてくれるときがある
悲嘆へのエネルギーをくれる
一歩すすむ力になる
繊細な心持ちをカバーして前を向かせてくれる
そういうとき 怒りは悪いものじゃない
自分を守ってくれる理性との両輪
バランスのとりづらい両者
付き合い方が難しいかもしれない
けれど 怒りをなくし見てみぬふりしたら
力もなくなる 立ち上がれず寝込んでしまう
そして怒りはさいご
傷ついて横たわる自分に向かって 容赦なくやってくるよ
黒く重い塊が襲ってくるとき
誰にも止められない瞬間がある
気をつけて
自分の怒りをよく見て
どんなかたちでも大切にして認めてあげて
怒りを味方に 健やかに生きられたら
まだこの先も進んでいけるだろう
明日のことも考えられるかもしれない
明日が来るのがこわくなくなるように