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空想お散歩紀行 アタック!25万光年!

その日、世界は異変に包まれた。
空が真っ赤に染まったと思ったら、次は緑色に染まった。かと思ったら次は黄色に染まる。
世界中の人々がパニックに陥った。
世界の終わりだと誰もが思った。
だが、その空の色の変化は数十分続いたが、ぱたっと止み、いつもの普通の空が戻った。
特に世界中から被害が出たという報告は一切なかった。単に空に色が変わったという事件として終わったのだった。
後に、とある遺跡から発掘された古文書が話題を呼ぶことになる。
それには、数百年前にも同じ現象が起こっていたことが示唆されていた。
この現象はこの後、何年にも渡って第一級の研究対象となる。

「では問題です。銀河歴34764に起こったメテロスロイト星域での大戦をモチーフにした銀8章構成のストロ系組曲を作った人物は?」
次の瞬間、ポンと音がなった席に座っている、目が4つある緑色の肌の男が口を開く。
「アルグライト」
「正解!」
問題に正解した男に、司会者が8本の手で拍手を贈る。
「では、何番を取りますか?」
「じゃあ、5番で」
男が言うと、スクリーンに表示された5番のパネルが赤く光った。それによって、元々赤い色が点いていた1番と、1番と5番の間に挟まれた2、3、4の数字のパネルも赤くなる。
「さあ、これで1番惑星から5番惑星まで赤になった。これで赤は7星。黄色の8星にあと一つまで迫りました。では次の問題・・・」
この後、問題が読み上げられ、解答席に座った4人のそれぞれタイプが違う宇宙人が答える度に、スクリーンの数字が、赤や緑や黄色に変わっていく。
そして最終的に赤色の席に座っている宇宙人が優勝した。
「では、今回はここまで。また次回~~」
司会者の笑顔と共にこのクイズ番組は終わった。次回は宇宙時間で来週。地球時間で800年後である。
これは、宇宙で続くご長寿クイズ番組。

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