大きな力には、大きな責任がある
被害者競争から抜け出そう。
自分のことを、周りの人たちよりも
不幸である。
苦労している。
虐げられている。
などなど、自分は世界で一番の被害者みたいな物語を勝手に作って、その主人公にならないように。
最初は小さな不安や心配が恐れとなって、小さな妄想を生む。
ここでしっかりと対処しないと、
妄想は自分の心の中でどんどん成長していく。
テレビやSNSで、不幸な話や理不尽な話ばかり集めては、
やっぱりそうなんだ。
自分もこうに違いないと、
さらに不幸な物語を補強する。
自分が世界の中で不幸な存在であると、妄想しているうちはまだマシかもしれない。
その不幸な物語は、いつしか復讐の物語に変わっていくからだ。
不幸な自分は、虐げられている自分は、被害者の自分は、
誰かを攻撃する権利を持っている。
そのような物語を作ってしまう。
社会とか、政治とかが一番分かりやすい攻撃のターゲットだろう。
しかも、同じ様に自分は被害者であるという物語を持つ者同士でも、攻撃が始まるのが厄介なところだ。
まさにどちらがより、被害者かという競争である。
しかし、この競争、終わりがない。
下手をすると一生続くレースになってしまう。
そのうえ、勝ったところで何も得るものはない。一瞬気持ちよくなるかもしれないが、そんなものはすぐに消え、次のレースへと参加していく。
この被害者競争から抜け出すには、月並みかもしれないが、何事にも感謝して生きていくしかない。
たとえ今、上手くいっていなくても、大変な状況のど真ん中にいたとしても、
今生きているということは、まあ何とかなっているということでもある。
その、何とかなっていることに感謝したらどうだろうか。
最初は心の中で、こんなのウソだよと思うかもしれない。
でも、ウソでもいいから感謝してみることだ。
1秒でもいいから、感謝する気持ちになってみる。
それを繰り返して行けば、1秒が2秒になり、
10秒になり、1分になり・・・と増えていく。
筋トレみたいなものだ。
一日トレーニングをしただけで、筋肉は付かない。毎日の習慣化が何よりも大事なのだ。
そもそも、不幸な物語に浸るよりも、感謝するほうが気分はいいだろう。
人は、勝手に物語を作り、勝手にそれの主人公になれる能力を皆が持っている。
だったら、その能力を自分を明るくする方向へと使ってみたらどうか。
どんな道具も、使い方を間違えれば何の役にも立たないばかりか、怪我をする。
物語を作れるという能力について、人はあまりに無頓着なのではないだろうか。
大きな力を持つ力だからこそ、細心の注意を払わなければいけない。
自分の人生に責任を持つとは、自分の物語をどう描くかということなのだろう。
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