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ズレない一歩目のために

何事も最初の一歩目は非常に大切である。

最初の一歩が変な方向へ踏み出せば、わずかなズレだとしても、それはどんどん大きくなり、収集が付かなくなる。

宇宙船は、その進行方向がほんのちょっぴりズレただけで、あらぬ方向へ行ってしまう。

それと同じで、いや、人間の方が深刻かもしれない。
心の向かおうとする先がほんの少しズレると思ったような結果が出ない。

だから、まず最初にすべきことは、そのズレを抑えることだ。

何かやりたいことがある。
でも時間が無い。
だから一刻も早く始めないといけない。

というような状況でも、心が焦っていると上手く行かない。

早くしないと→まず何をするべきか→よく分からないが早くしないと→とにかく動こう→上手くいかない→まずい、時間を無駄にしてしまった→どうしよう→とにかく急がないとまた時間を無駄にしてしまうぞ→なにをするべきか→急げ→やっぱり上手く行かない。

不安は恐怖を生み、恐怖は焦りを生み、焦りはさらなる焦りを生んで不安となる。

だからこそ、最初の一歩は落ち着いていなければいけない。

時間が無かったとしても、ほんの5分でも心を落ち着けるための時間に当てたほうがいい。

目を閉じたり、深呼吸したり、
とにかく一度、自分をあらゆるものから切り離すイメージで心を鎮める。

そして、焦りや不安といったマイナスの感情ではなく、もっとプラスの条件を自分の付け足していく。

自分は世界で一番集中力のある人間である。
自分は世界で一番落ち着いた人間である。
自分は世界で一番心の強い人間である。

どうせ、誰かに言うようなものではない。
自分の心の中だけでのことなので、可能な限り盛っていい。

そうして、自分の中に一本の真っすぐな芯が通ったような状態にしてから、

やりたいことの一歩目を踏み出すのだ。

そうすればブレることなく進める可能性が高まるだろう。

途中で、ネットのニュースが気になったり、急に気になったことを調べたくなったりすることも無くなるはずだ。

体が揺れている状態で歩けば、ぐねぐねと曲がったり、足がもつれて転んだりする。
まずは姿勢を整え、進むべき方向に集中する。

心が焦ったら、まずすべきは焦りの原因を解決するために走り出すことではない。
まずは動きを止めることなのだ。

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