すべきを手放す
気楽に、心を穏やかに生きるコツとしては、
どれだけ、「こうするべき」「ああならなくてはいけない」
という鎖を一本一本外していけるか、ということだと思う。
鎖が多いほど、生きることを楽しむのが難しくなる。
正確には、楽しむための条件が複雑になるのだ。
赤色10%、青色25%、黄色15%、その他・・・
と、全ての条件が整わないと満足できない。
赤だけ、青だけのものに楽しさを見いだせなくなる。
「~すべき」は、確かにその条件を突破したときには、大きな満足と快感を得られるだろう。
だけど、「全ての条件を満たした、自分にとって最高のもの」を探すよりも、
「なんか楽しいもの、嬉しいものないかな」
と思いながら探すほうが、結果として気楽にいいものに辿り着けそうな気がする。
これは簡単なようで、思いのほか難しいかもしれない。
常に能動的に探さないといけないからだ。
頭の中に既にある、幸せのイメージだけでなく、
もしかしたら、これもいいものでは?
という質問を自分に常にしていく必要があるからだ。
そのために必要なのは想像力だ。
今、自分がいいと思っているもの、よくないと思っているものは、
今の時点での自分の解釈にしか過ぎないことを覚えておいたほうがいい。
解釈はいくらでも幅が広く、奥が深い。
要は、あまり物事に対して硬くならず、
ある程度、ゆるゆるふわふわしていたほうが、
思いもかけず、おもしろいところに辿り着くことができるのではないだろうか。
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