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【第6回】アウトラインで素材となる記事を俯瞰する

前回の記事はこちら▼

4月25日。やままさんから「喫茶アメリカン」関連の全記事を貼り付けたWordファイルが送られてきました。

10万字の「アウトライン」

Wordファイルと言っても一般にイメージするWordではなく、「アウトライン」です。アウトラインモードに切り替えると、タイトルと見出しの部分で折りたたむことができます。

以下は第1階層(記事タイトル)のみを表示させた状態です。もう1段開けば、記事中の見出しが、さらに開けば本文も見られます。

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「アウトライン」といいながら、この中には5年分の記事、軽く10万字以上ある本文がたたみ込まれているのです。

10万字といえば、すでに本一冊分は充分満たせる分量です(というか、軽い読み物としては多すぎるくらいの分量です)。その分量のテキストを一望できるのがこのアウトラインです。

ちなみに元の記事は以下から読めます。

最初から読んでみる

Wordを通常のモード(印刷レイアウトモード)に切り替えて、最初から読んでみます。

すぐに気づいたのは、記事のトーンが時期とともに変化していることです。文体も変っているし(この点は後にやままさんを悩ませることになります)、記事あたりの分量も変っています。初期には2,000字前後だったのが、途中からは5,000字を超えるものもざらになっています(ちなみにこの記事は1,000字弱です)。

読みながら、最初の電子書籍である『凡人の星になる』では、やはり多少抑制して(やままさんの言葉を借りれば「行儀よく」しようとして)いたのかなという印象を受けます。

もちろんそれは『凡人の星になる』が面白くないという意味ではありません。ただ、たしかにやままさんのブログ記事の荒っぽさ(良くも悪くも)は多少影を潜めていたようにみえます。とはいえ、荒っぽさを生かしたまま「本」としてまとめるのはけっこう骨だろうなとも感じます。

下手に編集しようとせず、この記事たちを時系列に並べただけがいちばんいいんじゃないかという思いに囚われるわけですが、全体を見た上でやままさんはどんな本にしたいのか、そのイメージを聞いてから考えることにしましょう。

アウトライナーの使い方もそれによって変わってくるだろうと思います。

(つづく)

次回の記事はこちら▼

最終的にできあがった本はこちら▼


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