森高校でキャリアラーニングってのをやってみた(現在進行形)
みなさまお久しぶりです。
この数年、僕は地元高校(母校)に対し、ひとりの森町民として自分の想いを無理矢理押し付けるという活動を行なっていたのですが、そのかいもあって(?)今年は森高校のキャリアラーニングという授業を伴奏しながら作り上げるという活動をさせていただいています。
キャリアラーニングという授業はいろいろな手法があると思うので詳しくは割愛しますが、今期の森高校では、地域の企業・役場の地域おこし協力隊のみなさんとともに、地域産業とサスティナビリティという視点を学び、かつ自らの力で商品をデザインし、地方+デジタルの可能性を知るため、その商品をECサイトで販売を経験してみるという取り組みを行なっています。こちらはYahoo!人財育成プロジェクトという制度を利用しながら、独自のエッセンスを加えて活動しております。
その取り組みの中で、この度やっと、もろもろ調整がおわり、学生がデザインした「木製コースター」の販売が数量限定で開始されました。
本当は僕が(出たがり)いろんな思いを書くのも良いのですが(笑)、今回、この取り組みをしていく中で、大きな役割であり担当教員でもある五十嵐さんからメッセージをいただいているので、ご紹介します
担当教員からメッセージ
初めまして。森町で高校の教員をしています、五十嵐と申します。
森町に来て3度目の冬を迎え、最近になって校舎からシマエナガを見ることができると知りました。
前述のとおり、山形さんから、本校のと取り組みについてご紹介していただきましたが、この場をお借りして、改めて私からも制作秘話や生徒の様子についてお話したいと思います。生徒の頑張りや魅力が伝わるよう頑張ります。
最初から紆余曲折
実は今年度、このプロジェクトを開始するにあたり、様々な紆余曲折がありまして…。これまでは既存の商品を使用させていただいてましたが、今回は一から販売する商品を作ろうという話になり、担当している私は「まじか〜」という思い。
限られた時間で生徒にできることに限りがあり、「やり方に気をつけないと残念な結果になる」と言われていたからです。
そんな時、相談に乗っていただいたのが山形さん。見切り発車で始まってしまいましたが、敏腕コンサル山形さん(注:原文ママなので僕が無理に書いてもらったわけじゃ無いよ!)のお力添えのおかげで、地元の方々からも協力していただけるという声が聞けたときには不安だった気持ちはどこかへ吹っ飛び「生徒にとって貴重な体験の場になるだろう」と確信できました。
あきらめ?本当にできるの?
しかし新たな問題が発生。
初めて生徒にこの話をおろした時、「デザインして売ったところで売れないだろう」という声が…。
私としては、積極的かつ感性豊かでクリエイティブな子どもたちがそろったクラスだと感じており、今回のプロジェクトに向いている人たちだと思っていましたが、生徒たちの自己評価は低すぎてモチベーションも上がりきらない様子。
そんな生徒たちに対して、木材加工をしていただける会社の方や販売ページを一緒に管理していただける経営者の方など、地元の方々から、木育やマーケティングについて話をしていただきました。
変わる瞬間
最初こそいつもの授業のごとく、ただ話を聞いているだけのようでしたが、段々と「素敵なデザインとは」「売れるためには」と考えを膨らませ主体的に学ぼうとする姿勢が見えてきたとき、みんなで和気藹々と明るい雰囲気で話し合う姿にほっとできました。
現在も森町でご活躍され、お仕事を通して地域に貢献されている方々が、講師として生徒たちにノウハウを教えていただくことで、地元で活躍できる後継者が育っていることを実感できました。
まさに今教育現場に求められている「地域との協働」を実現できたことで、生徒の「主体的な学び」に繋がり学習が深まった瞬間です。
サンプル到着!!感動
私も生徒たちと一緒に試行錯誤を繰り返し準備を進め、販売開始まで奔走した半年でしたが、生徒の頑張りがコースターとして手元に届いたときは感動してしまいました。コースターの誕生背景には、地元の方々の想いと生徒たちのこだわりがたくさん詰まっています。
そして、皆様に早速ご購入していただいたことで、生徒たちの「売れたじゃん!」という驚きつつも自信を感じられる声もまた素敵な学習だなと感じております。生徒たちは実際に売れるまで、半信半疑でコースターを作っていましたが、現在進行系で売れ行きを確認しながら、さらに売上を伸ばすにはどのような工夫をしたら良いか考え始めています。
「エンジンがやっとかかったか」と複雑な気持ちではありますが…、確かに学習は身についており、私はきっと数年後にはこの地を離れることになると思いますが、生徒たちが大人になって森町を盛り上げている姿が楽しみになります。森町の未来は明るいです。
最後に
長々と綴ってしまいましたが、少しでも森町を愛する地元民の気持ちと生徒の頑張りが伝わると幸いです。今後は12月3週目頃まで販売を続け、売上を参考に反省を交えながら、学習の成果を皆様に発表します。引き続き、学校のHPなどを通じて皆様にも学習の様子をお伝えしますので御覧ください。ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
僕もずっと森高校に在席しているわけではなく、本当に一部・一面しか見えていない状況ですが、今回このコメントをお願いして、読み、改めて感じました。
もしかしたら、意味あることが地域でできてるのかもしれない
自分のやってることは意味があるのか。
ちゃんとやれているのか。
何をしたいのか。
常に自問自答、人生の旅人化している状態ですが、ちょっと僕自身も自己肯定でき始めたのかもしれません。
地域の学生や子どもたちと共に学んで育っていく。いつまでも育てられっぱなしですが、それでも少しはお役に立てたらよいなあ。
ということで、みなさん!!数量限定ですよ!!!購入いただくことが応援に繋がります。ぜひよろしくお願いします!!!