石徹白Life1719日目【2022年の5基目。愛農かまど創り3日目は10段目まで積みあがり完成!・・・の続きあり】
朝から雨が降ったり止んだりで、この時期の岐阜県郡上市にしては、蒸し暑い気候でした。
南からの湿気を送り込んでくる台風の存在を感じつつ、作業はクライマックスに向かっていきます。
最終10段目のレンガ上面を水平にしていくのは、参加者の皆さんです。
3日間、一緒に手を動かして職人のような動きになっています。
緊張感と対話と笑いと、言葉にならない何かが行き交っています。
毎回、違うのですが、素晴らしく美しい仕上がりを感じたのは、
きっとみなさんの関わり合いが表現されていたからでしょう。
かまどの心臓部である「木型」を抜くためには、
レンガと固定しているモルタルが乾くのを3時間ほど待つ必要があります。
休憩と昼食をとってから、「愛農かまど誕生秘話」を妻が語りました。
愛農かまどが戦後の危機的な状況から開発されてきたこと。
戦前、戦中、戦後の混乱と困難な時代の中で、
様々な人が人とつながりあい、生き残って、手渡されたからこそ、
つながれて、今ここに存在すること。
短時間の中に、大切な話をまとめていて、聞きやすかったです。
さて、いよいよ木型を抜きます。
施主の岡本さんご夫妻が最初に、一番大きな部分を。
関わったみなさんに1つずつ抜いていただき、穴が2つ現れました。
感動の瞬間です。
そして、通常は10段目で完成!・・・ですが、
追加されたタイル仕上げは諸事情により、別日に延期なりました。
何事も焦らずに。
道具の片づけや掃除もみなさんと一緒にできて、
氣持ちがよかったです。
とても楽しく、穏やかで笑顔あふれる3日間でした。
ワークショップの最初にお伝えしていますが、
伝承者である私が作る「愛農かまど」ではありません。
「みなさんの想いをのせて、手を動かして、対話しながら、
みなさんが作り、育まれていくものです」
私は立ち上がってくる物語をサポートさせていただくわけで、
1つも同じものはありません。
これで岐阜県郡上市には5基の愛農かまどができました。
これからも全国津々浦々、国内外を問わず、ご縁のある方々とつながり、
「愛農かまど」の機能性だけではなく、精神性を伝承し、
私たちが共に生きていくことの意味や幸せを分かち合いたいと思います。
静かな余韻を感じつつ、希望に見たされています。
おつかれさまでした。
ありがとうございます!!
あなたの場所で、ご一緒できる機会を楽しみにしています。
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施主の岡本よりたかさんが
感じたことを記事にしてくださっています。感謝♪
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