カバー工事
僕のことを豚扱いする某美容師との会話の中で僕の仕事の話になり、「そのカバー工事ってやっぱりいいんですか?」
なるほど。
全く知らない人からしたら分からないよな~
ってことで、自分なりにまとめてみました。
カバー工事とは
簡単に説明すると、既存のスレートの屋根の上から板金の屋根を被せる工事です。
古いスレートには肺がんや中皮腫などの健康被害を及ぼすアスベストが含まれているた為、屋根のメンテナンス時期にこのカバー工法が選ばれることは少なくありません。
直葺き工法と無塵工法
スレートのカバー工事には「直葺き工法」と「無塵工法」の2種類の工法があります。
「直葺き工法」は、スレートを留めつけている下地に、新しく伏せる板金屋根の上からビスで固定する工法。
「無塵工法」は、スレートをから出ているフックボルトの余長に金具を取付けて、その上に下地を設け、屋根を伏せていく工法。
現場の状況、お客様の要望に合わせて選択する必要があります。
カバー工事のメリット・デメリット
メリット
・スレートをめくらずに済む為、アスベストの飛散がかなり抑えられる。
・スレートをめくらないため、スレートの葺き替えよりもコストがかからない。
・断熱材などを使うことで、夏は涼しく冬は暖かくといった、より快適な空間づくりが可能。
・「直葺き工法」:無塵工法よりもコストが低く、施工期間も短い。
・「無塵工法」:工場内の稼働を止める必要がない。
デメリット
・屋根の重量が増える為、地震の際の揺れも大きくなる
・「直葺き工法」 ビスで留める際に出る、切りくずや埃が発生するため、工場内の稼働を止めなければならない。
・「無塵工法」 直葺き工法よりもコストが高く、施工期間も長くなる。
最後に
どの工事をするにもデメリットは存在する為、「今後どれくらい建物を使用」していくか、「雨漏れを防ぎたい」、「見た目をもっと良くしたい」など業者と時間をかけてしっかり打ち合わせをすることがとても重要です。
また、何社か見積もり依頼し、慎重に業者を選ぶことも大事です。
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