本日、一般社団法人Zelosを設立しました。
本日、2022年1月11日に一般社団法人Zelosを設立しました。
僕の活動の始まりはカンボジアの孤児院に知人を介して紹介いただいた方と一緒に訪問をしたことでした。
僕はどんな顔をして彼らに会えばいいかわからなかったし、怖かった。
厳しい環境の中で育っている彼らからしたら、恵まれた環境で育っている僕なんて会いたくもないんじゃないか。
本気でそう思っていた。
しかし、僕が到着した瞬間に子供たちは僕の手をとって、「お兄ちゃん、サッカーしよう!」と満面の笑みを浮かべていた。
僕は、彼らから本当の豊かさとはなんだろうかと考えさせられた。
経済的な豊かさは間違いなく日本だけれど、心の豊かさは彼らの方が何倍もあるのではないかと感じて、恥ずかしくもなった。
そして、彼らはこう言ってくれた。
「将来はお兄ちゃんみたいなサッカー選手になるから対戦しようね!」
ああ、こんな僕でも憧れや夢の対象として見てくれているんだ。
その時に僕は昔を思い出した。自分にとってもサッカー選手というのは憧れの存在だった。
毎朝、僕の家の前を通ってランニングに出かけるかっこいいお兄ちゃんがいた。それがサッカー選手だったんだ。
その姿に憧れてサッカーを始めた。
そして自分の中で、「サッカー選手」というのを再定義した。
それは、サッカーが上手いとかだけではなくて、人に夢や希望を与えられる人だった。
この活動は何かを与えるだけでなく、自分も素晴らしい何かを与えてもらえる活動だと思った。
だから僕は継続した。
毎年のように、年末になるとカンボジアの孤児院を訪れた。
物資の支援や、子供たちと共にサッカーをして触れ合った。
そして、世界には環境の格差によって挑戦することもできない子供たちがいることも学んだ。
僕たちは何かをチャレンジしたいと思えば環境を選択することができる。
サッカー選手になりたければ、地域のサッカークラブがあってそこに通えば練習することができた。
そしてそれを応援してくれる人たちが周りにいるのが当たり前かのようであった。
しかし、ちょっと海外に出てみるとそれは当たり前ではなかった。
先進国と途上国だけでなく、性別による格差もあった。
スポーツ、サッカーは同じはずなのにそこには違いがあったんだ。
情熱や熱意を持って真摯にサッカーの練習に打ち込んでいる彼女たちだけれど、性別の違いというだけで環境を選択することが困難だった。
そして途上国であったので、その分母としての環境の数も極めて少ない。
そうしたありとあらゆる格差というのに対して何かできることはないかと考えて、自分にできること、そして周囲の方々の応援をいただきながら走ってきた6年間でした。
そして、僕は東南アジア中をサッカーをして回ってきた。
すると、彼らの環境が恵まれないことによるだけではなく、社会が変わらないことによって希望を持てないということも感じるようになった。
社会主義国家や共産主義国家の支配背景がある国々では、「頑張っても仕方がない」という情熱レスを感じた。
生まれながらに裕福な家庭は裕福だし、そうでなければずっとそのままなんだ。
社会には逆らえない。
それが正しいと思わなくとも社会の決定は彼らの全てとなってしまう。
僕はスポーツは誰しもが挑戦できる平等なものだと思って育ってきた。
努力をすることで自分の可能性を広げることができるかもしれないし、何もしなければ得ることは難しいということを学んできた。
社会をストレートに変えようとするとそれは極めて難しい。
しかし、サッカーというツールを活用することで、努力の大切さを教えることはできると思った。
頑張ることでサッカーは結果を変えることもできる。
環境がないからできないのではなくて、思考がそうだからできないということに気付いてもらいたい。
そのために背中を押して、彼らの本来持っている高いポテンシャルを発揮してほしい。
そして、誰しも努力することはできるんだということを証明するロールモデルになってもらいたい。
「あんな風になりたい」
そうした人々の希望となる人に育って欲しい。
それは、サッカーだけではなくて社会でも実は同じことが言えるんだよと実体験から感じてもらいたい。
そして、成功を掴んだ彼の言葉はきっとこの国の人々を奮い立たせるメッセージになるのではないかと思う。
「スポーツを通して、誰しもが挑戦できる社会を目指す。」
これが僕のこの法人を設立した目的です。そして、本気で社会を変えるというイノベーションがある。
個人で取り組んできたことをもっと多くの人と共に取り組みたいと思っています。
自分一人には限界があります。
しかし、仲間が増えればその可能性は大きく広がると思っています。
ぜひみなさんにもこの活動に参加してもらいたい。
僕たちと一緒にスポーツの力で社会を変えていきませんか?
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