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なぜいま"体験"(UX)が重要になってきているのか?
inevitable ja 8 というイベントに参加してきました。
テーマは「エクスペリエンスドリブンへの不可避な流れ」。
特に深津さんの話がとても参考になったので最も重要なところだけシンプルにまとめておきます。
勝負のレイヤーが移動してきている
競争が激化したり市場が飽和するほど勝負のレイヤーが上にずれていく。
「存在する、使える、わかりやすい」という"機能"のレイヤーでの勝負がつきづらくなってくると、
「楽しい、嬉しい」「人生の意義・意味」という"体験"のレイヤーにずらして勝負せざるを得なくなってくる。
テクノロジーの優位性が保ちづらくなるほど、体験レイヤーでの勝負が重要になってくる
新しいテクノロジーが普及する時期であれば以下のような「存在する/しない」の戦いで商品として成り立っていた。
・車 vs 馬
・ライター vs 火打ち石
・銃 vs 剣
しかし、現代ではsaasの普及やコモディティ化によってテクノロジーの優位性が追いつきやすくなっており
機能レイヤーでの勝負はつきづらくなるほど、より上のレイヤーにずらす必要がでてくる。
すなわち、体験レイヤーでの勝負がより重要になってくる。
市場の勝者が決まってしまうと"体験"が進歩しづらい
しかし、市場を独占した企業の場合で体験に投資してもリターンが少なく体験に投資されにくいため体験レイヤーが進歩しづらい傾向にある。
企業の例でいうとApple、Nike、ディズニーは「人生の意義・意味」というレイヤーでの勝負まで来ているが、日本のプロダクトは大抵「わかりやすい・使いやすい」レイヤーで止まってしまっている場合が多い。
まとめ
このようなUXピラミッドを使って俯瞰的にプロダクトをチェックし、機能のレイヤーはしっかりと抑えつつも、体験のレイヤーで差別化ができるように、バランスよくプロダクトを改善していけると良さそうです。
追記
深津さんが補足記事を書かれていました。
このUXピラミッドについての詳しい説明はこちらが参考になりそうです。