効率的な英単語学習法
本記事は全体を通して中田達也 (2019)『英単語学習の科学』に基づいていますが,同書の内容を全て見通すわけではなく,特に「単語学習」と聞いたときにまず連想されるであろう「意図的な単語学習」(文章を読んでたらたまたま覚えるとかではなくて,単語を覚えようと思って学習すること)に関わる部分に注目して見ていきます。
またこちらのYouTube動画でも関連した内容をお話しています。
外国語学習をする上で単語の学習は避けては通れないでしょう。一方で,暗記が嫌い・苦手で単語を覚えることができない苦しい学生時代を過ごした人,あるいは今まさに過ごしている人もいるのではないでしょうか。
この記事では「英語を学ぶ上で英単語は暗記しなくていい」なんて夢物語を語るつもりは全くありません。そうではなくて,少しでも効率的・効果的に単語を学ぶ方法を第二言語習得研究の知見から紹介し,学校英語教育における単語学習指導について考えることを目的とします。
ここに書かれていることを中学・高校の英語の先生からきちんと教わってきた英語学習者はどれほどいるのでしょうか…。
多義性とうまく付き合うには?【コアミーニング】
世の中には多義語と呼ばれるものが沢山あります。日本語を学習しているアイルランド人の知り合いが「掛ける」の意味多すぎない!?って怒ってたのを思い出します。確かにWeblio辞書で検索してみても32項目もの意味・用例が出てきました。
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