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2020年7月の記事一覧

漫画編集がデジタル事業に力を入れる理由

こんにちは。少年ジャンプ+編集部のモミーです。 今回は、なんで漫画編集部が「ジャンプ・デジタルラボ」を作ったか、について書きたいと思います。 前回の記事で、「ジャンプ・デジタルラボ」については紹介しました。 一言でいうと、「ジャンプ・デジタルラボ」は、マンガ×デジタル事業の基地のような場所です。(良いと思った企画には、開発資金を最大5000万円提供しています。) 皆さんの中には、「漫画編集者なのに、なんでデジタル事業の企画や人を募集するの?」と思う人もいるかもしれませ

ゲストハウスとキャバクラのコミュニケーションの違い

こんばんは。 倉敷の美観地区を拠点に『株式会社行雲』という会社をやっている犬養といいます。 この数日、うちの『ゲストハウス有鄰庵』の閉業のお知らせと、それと関連して書いた「場を作りたい」人が増えている話がけっこう読まれていて、ありがたい限りです。 この二つのnote、それぞれ違う切り口で書いたものですが、共通して書いていることは、「ゲストハウスにおいて対面でのコミュニケーションに力を入れるほど儲からなくなる」というシンプルで冷酷な事実です。 それについてTwitterで

「取材をする」 ということ。

もう数年前になるが、某雑誌にて「東京・世田谷区の町中華を取材をする」というページを担当していた。当時、編集長をしていた方とのやりとりの中で生まれたこの企画は、雑誌のリニューアルとともになくなってしまったのだが、わたしにとっては本当に思い入れのある仕事であった。 どの駅にも必ず一つはある、 地元民の胃袋を支える町の中華料理店。 今日もまた、お客さんがふらりとやってきては、 どことなく懐かしい風景と変わらない味に お腹と心を満足させ、去っていく。 時々ふらりと寄りたくなる、 そ

ライブで生計を立てていたシンガーソングライターの変身術

ビジネスの話だと期待してたらミュージシャンの話かよっ。 と、まず思われた方も多いことかと思います。はじめまして。 ミュージシャンも、いちおうビジネスをしている人間に入れてください。 ほんの視界のすみっこのほうでかまいませんので。 今日は、ライブで生計を立てていたシンガーソングライターが、リモートワークの大きな流れと渦潮の中にポーンと放り込まれ、あれ?ライブって生だから素晴らしいんじゃなかったっけ?生きている肌感や、ほとばしるエネルギーの共鳴そのものに意義があるんじゃなかった

ボードゲームを面白くしたい人のための、テストプレイ実践マニュアル

新しいボードゲームをつくるのは、新しい体験をつくること。だからテストプレイが欠かせません。 テストプレイとは、ゲームのプロトタイプを実際に遊んでみて、ゲームシステムの整合性の確認や抜け穴を探すことです。頭の中で考えたルールが実際に運用できるか、楽しいかどうかは、やってみなければわかりません。新しい体験は、できるかどうか分からないから新しい体験なのです。 WAZA gamesではそんなテストプレイを行うにあたって、マニュアルを制作しています。ゲームを考えたデザイナーであれば

小商いをはじめるあなたに伝えたい。 小さなお店の考える「後出しじゃんけんのブランディング」の話

「ブランドアイデンティティってなんだと思いますか?」 お店をやっていると色んな人と会話をし、いろんな相談を受ける。 ノベルティを作りたい。 お店の看板を作りたい。 レストランのメニュー表はどのファイルを使ったらいいですか。 その時その時、自分にわかる範囲ではあるけれど、もてる知識と経験をフル動員してこたえてきた。 でも、文頭の「ブランドアイデンティティ」という言葉には困った。 実は、ブランドをどう育てていけばいいのかなんて、うちのお店の場合「完全に手探り状態」でやって

データが必要なサービスを、無理やり作る方法を紹介します(例:マンガ検索「MNM」)

アル(https://alu.jp)というマンガサービスを作っている、けんすうと申します。 最近、マンガ新検索MNMという、イケてるサービスを作りました。 何かというと、マンガを入れると、読んでいる人が同じデータから、「だいたいこのマンガが好きな人はこんなマンガも好き」という、「距離が近いマンガ」を出してくれるというものです。 たとえば、「ドリフターズ」と入れると「HELLSING」「ヨルムンガンド」「ゴールデンカムイ」とでました。 お陰様で、結構バズりまして、いろい

漫画アプリのUIについてDMをもらった例の大学生と再び会って会話してみた(前編)

こんにちは。少年ジャンプ+編集部のモミーです。 先月、僕のTwitterに見知らぬ大学1年生から漫画アプリのUIについてDMが届きました。ツイートしたところ、大きな反響がありました。 先日、その大学生と再び会ってみました。 漫画アプリの中の人である私・モミーと、約20歳下の現役読者である大学1年生・三宅利史くん。 世代と立場の異なる二人で、漫画の未来についてじっくり会話してみました。文字起こししたので、よろしければご覧ください(たぶん面白いです)! 大学生1年生の感

「アート系スタートアップの出現と都市文化に与える影響」(後編)

本セッションは「アート系スタートアップ」をテーマとして、日本における実践者というべき3名にご登壇いただきました。 後編となる今回ではまず、活性な街の条件としての余白──生活のための「機能」と「場」を街全体でシェアする必要性──が指摘されます。続いて、街の主人公である市民それぞれの主観を反映させたまちづくりの重要性に言及します。最後に、それを実現させるための要素として、主観と客観を往来するアーティストの職能の有用性が提示されます。(前編はこちらから) 本記事は、2019年1

ソーシャルコマース化、TikTok化...最新動向から考えるInstagramの未来 | インスタグラムマーケティング

こんにちは。ホットリンクのアサヤマ(@taasayan)です。 Instagramマーケティングの支援をしてるのですが、よくこんなことを聞かれます。 「Instagramは今後どんなプラットフォームに変わっていくと思いますか?」 Instagramはもともと「Burbn」という名のソーシャルチェックインアプリだったのですが、最もよく使われていた写真共有機能を中心としたアプリとして公開され、色々な機能を追加・削除しながら今に至ります。 今はユーザーにどのように使われてい

23歳売れないアーティストが、突然アートギャラリーのキュレーターになる話。

初めまして、nagohoです。高校卒業後、写真 / 俳優 / デザイン / ステーキやさんのバイトなどを経て、今年から音楽をメインにアーティスト活動をしています。 というのが、2020年1月から3月までの肩書… 気づけば今は、表参道にあるNOSE art garage(以下NOSE)というアートギャラリーのキュレーターとして、プロデュースマネージメントをしながら、自身もアーティスト活動をしてます🎨✨ 文書なんて滅多に書かない私が、思わずnoteを開いてる程度には緊急事態

なぜカフェなのにアポイント制なのか

nagiをオープンして3週間ほど。 ありがたいことに連日満席に近い状況が続いているのだけれど、ぼくらは営業時間中どなたでも入店できるわけではない『アポイント制』をとっている。1日の営業時間を3つに区切り、それぞれ2時間制にしている。 オープンするまでに色々なことを体験・思考した結果この形態を選んだ。インスタのDMでアポイントの受付をしているので日々のやりとりはそれなりに手間だけれど、現段階としてはこれでよかったと思っている。 すべてはコンセプトありきお客さんには「コロナ

150.牛すじを煮込んだらいつからカレーになるのか? 問題

2月にパキスタン、インドでニハリ(ナハーリー)というムスリムの煮込み料理を取材して以来、自分の中でカレーにおける煮込みの概念が変わりつつある。煮込みについて考え続け、煮込みを最大限にフィーチャーした“ハンズオフカレー”という手法を生み出し、その後も煮込みによるカレー調理に取り組んでいる。 そんな中、ちょっと前に手掛けた「COOL INDIA」というシェフによる冷凍カレープロジェクトのときに食べたカレーを思い出した。神宮前「HENDRIX」の若林さんが作った牛すじカレー。あの

早押しクイズにひそむ儀礼

※この記事はぷろおごサロンの #プロ奢儀礼研レポート に提出することを目的として執筆したものです。 ※一部、早押しクイズを揶揄するように読める文章があるかもしれないですが、他意はないです。クイズになじみがない人にもおもしろく読んでもらえるよう書いたらこうなりました。 こんばんは。かいだこです。 儀礼研は自分的には「ただ存在していた」くらいで、すごく不真面目な学生だった(教科書を読まない∧知識を入れようとしない∧考えようとしないのトリプルコンボで茶々いれてるだけだった)ので、