本の紹介104冊目 『僕は君たちに武器を配りたい』
こんにちは、TAKUです。
今日紹介するのは、
瀧本哲史さんの著者『僕は君たちに武器を配りたい』です。
この本は、日本のエンジェル投資家で経営コンサルタントでもある著者が、
これから社会に旅立つ、あるいは旅立ったばかりの若者が、非常で残酷な日本社会を生き抜くための思考法を綴った一冊です。
それでは紹介していきます。
【著者の瀧本哲史さんについて】
著者は、京都大学産官学連携本部イノベーション・マネジメント・サイエンス研究部門客員准教授でエンジェル投資家でもあります。
また東京大学法学部卒業後、
東京大学大学院法学政治学研究科助手を経て、
マッキンゼー&カンパニーで、
主にエレクトロニクス業界のコンサルティングに従事します。
ここでは内外の半導体、通信、エレクトロニクスメーカーの新規事業立ち上げ、
投資プログラムの策定を行いました。
独立後は、企業再生やエンジェル投資家としての活動をしながら、京都大学で教育、研究、産官学連携活動を行っています。
また全日本ディベート連盟代表理事、
全国教室ディベート連盟事務局長、
星海社新書軍事顧問なども勤めています。
【「スペシャリティ」だけが生き残る】
これからの日本は、単に労働力として
働く限りはコモディティ化することは
避けられなくなります。
そこで著者は、専門性、特殊性、
特色などを意味する、
「ほかの人には代えられない、唯一の人物」
「ほかの物では代替することができない唯一の物」
である、スペシャリティが大切になると言います。
それは、これまでの枠組みの中で
努力するのではなく、最初に資本主義の
仕組みをよく理解した上で、どんな要素が
コモディティ化を分けるのかを理解する
必要があります。
現代では、技術革新のスピードが早かったり、
様々なトレンドの流れも早いので、
どんな市場であれば、差別化を図りながら
スペシャリティな存在になれるのかを
意識していくことが大切だと学びました。
【日本人で生き残る4つのタイプと、生き残れない2つのタイプ】
資本主義では、主体的に稼ぐ人間のタイプは、
以下の6タイプがあると言います。
1.トレーダー(商品を遠くに運んで売ることができる)
2.エキスパート(専門性を高めて、高いスキルで仕事をする)
3.マーケター(商品に付加価値をつけて、市場に合わせて売れる人)
4.イノベーター(新たな仕組みをイノベーションできる人)
5.リーダー(起業家となり、チームをマネジメントでき、行動する人)
6.インベスター(投資家)
著者は、
「資本主義の中で安い値段でこき使われず(コモディティにならず)に、主体的に稼ぐ人間になるには、この6タイプの人種になるのがもっとも近道となる」
と言います。
また、この中で「トレーダー」と「エキスパート」がこれからの時代では、必要とされなります。
トレーダーは、今はAmazonをはじめ、
ネットでものを安く商品を買えるため、
ビジネスモデルの変化により、
そもそもトレーダーの需要が少なくなってきたためです。
さらにエキスパートは、専門性に特化したとしてもそれが時代の流れですぐに廃れることもあるためです。
そのため、この2つ以外の4つのスキルを
追求していくことで、今の資本主義の世の中で
生き抜くことができると語られています。
既に世の中には優れた技術が沢山あるので、
これらを組み合わせたりしながら、
世の中のために生き抜くことが大切だと学びました。
【最後に】
この本は、日本のエンジェル投資家で経営コンサルタントでもある著者が、
これから社会に旅立つ、あるいは旅立ったばかりの若者が、非常で残酷な日本社会を生き抜くための思考法を綴った一冊です。
ぜひ読んでみてはいかがでしょうか!