103万円の壁と150万円の壁をサクッと解説
年末調整の記事を書いていると、控除対象者の収入の基準に103万円と150万円が出てきました。103万円の壁や150万円の壁という言葉を耳にしたことはあると思いますが、今日はこのあたりをサクッと解説したいと思います。
103万円の壁とは「所得税がかかるスタートライン」
103万円の壁ってそもそもナニかと言うと、所得税に関わる収入ラインになります。16歳以上であれば働いて103万円以上の収入を得ると税金が発生(課税)します。なので、非課税世帯で働きたい方などは103万円以内で働くのがいいです。
150万円の壁とは配偶者特別控除がMAXで使えるライン
その次に150万円の壁についてです。150万円の壁は何かというと配偶者特別控除の満額38万円が使えるラインとなります。なので世帯主との共働きで配偶者である方が、「配偶者にしか使えない特別な所得税の控除(国からの優遇策)」をMAXで享受したいなら150万円以内で働く方がいいです。なので、150万円の壁というのは配偶者の方だけ注意すればいい金額です。
なので、103万円、150万円の壁というのは、所得税にかかわるラインであるということです。ちなみに130万円の壁、というのは「社会保障の扶養」の概念に関わるものなので、混同しないようにしましょう。