人の可能性を信じて向き合う仲間によって、自分の弱さを見つめ直した新卒一年目の話
こんにちは、世界中のヒトや組織の可能性を拡げたい、竹岡拓人です。
自分自身のビジョンを実現できる人が増えてほしいという想いでGreenという中途採用支援サービスのカスタマーサポートを担当しています。
僕は最近、アトラエには仲間の可能性を信じて向き合う文化があり、それによって自身の弱さに向き合い、克服することができている人が多いと感じています。
互いにフィードバックし合うことはどの会社でもあると思いますが、その人が変わるまで長期的に、愚直に人間的な弱みに向き合ってくれる稀有な組織だと思っています。
僕がよく話をさせていただく先輩も今の活躍からは想像できない過去を背負っていたと聞いており、他の社員の働きかけによって本人が大きく変わったというエピソードもその一例だと思います。
今回は自分の人生で形成された「認めたくなかった自分の弱み」を受け入れられるようになるまで、周りの社員の方が向き合ってくれたエピソードを紹介させていただきます。
変えたくなかった自己認識
3兄弟の末っ子で幼い頃からやりたいことをなんでも好きなだけやらせてもらっていた僕は、「やりたいこと」だけを本気で追い求め、「やりたくないこと」は他人任せにしがちな、欲求を強く持つ人間に育ちました。
やりたくないこととは、僕が苦手としている「細部に拘ること」、「周りに細やかな配慮をすること」でした。
そんな苦手を抱える一方で目指すものだけは大きく、大学で入部したラクロス部では仲間と「日本一を勝ち取りたい」という思いから主将に立候補し、必要だと考える組織改革や、今まで取り入れなかった戦術の立案など、あらゆる挑戦を行なってきました。
自分の資質を表したストレングスファインダーでは、上位に「活発性」、最下位に「慎重性」がくる行き当たりばったりな僕は、サポートしてくれるチームのスタッフたちと何度も衝突を繰り返していました。
彼らの声を聞く中で、表面的には相手の気持ちに寄り添うことができるようになり、コロナで公式大会が無くなった状況でも自分たちで作り上げた大会を全勝し、一定の成果を出すことができたと感じていました。
そんな声をかけてくれたコーチや同期の声も成果に対する自分の貢献を裏付けるものだと確信をしていて、これらの経験から2つの価値観が醸成されました。
特に一つ目の価値観は僕がアトラエに入社した理由にも強く紐づいています。
そして、この時は価値観が入社後に仲間に多大な迷惑をかけ、自分自身をも苦しめるものになるとは思ってもいませんでした。
アトラエ入社後の葛藤
入社後、Greenのサポートの役割を負った僕は、自分自身への期待値の高さと、実際の仕事を遂行する能力や思考とのギャップで、苦しんでいました。
特に今までは一番チームの成果が見えやすいポジションを担っていた自分が、どちらかというと縁の下の力持ち的なポジションを任されたことに対して、モチベーションが上がりませんでした。
チームメンバーをはじめ、関わる社員の方の多くに自身の人間性を中心にフィードバックを受けることが何度もありました。
特に第一線を活躍をしている社員の方には突き刺さるフィードバックをいただきました。
受けた言葉を落とし込み、本当に少しずつ、役割に拘らず組織へ貢献するために行動を変えられるようになってきました。
ただ、その中でもどうしても、受け入れることのできなかった拘りが一つだけあります。それは、冒頭にも紹介した下記の内容です。
「クライアントがGreenサービスの利用において困っていることを解決する」というサポートチームのミッションにおいても、「今までなかった体制を作る」といった新しい価値の創造する動きと、「顧客の最低限の期待には応え切る」と言った保守の動きは当然どちらも存在します。
そのミッションを遂行する中でも、少しでも新しい価値の創造への挑戦を優先したいという固執は抜けませんでした。
具体的には、企業からの問い合わせがあった時に、問い合わせの内容からサービスをよりよく変えていくための企画を作ろうと付加価値を作るためのアイデアを止めたくありませんでした。
もちろんそれ自体は全く悪いことではありませんが、問題なのは、役割において最も重要なはずの「重要な点でミスをしないこと」「相手目線で考え配慮をすること」この二つにおいて、自身の過失によって、チームに迷惑をかけているのに、その改善を第一優先に行わないことでした。
頭ではわかっていても、どこか納得ができない自分がいました。
例えば初歩的なミスをした時には、確かに反省はしているし、繰り返さないに越したことはないと思っていましたが、どうしても第一優先には考えられませんでした。
過去の成功体験への拘り
今振り返るとそこには大学ラクロス時代の成功体験に固執していた自分がいました。
自分は推進力や企画力が強みなのであって、苦手としている細やかな仕事における過失以上に期待を超える対応や企画立案でチームの貢献を最大化させていこう。
そんな"活躍の仕方"が自分にとっては望ましい、自分のあるべき姿だとばかりに思っていました。
自分が”何か”を持っていることを疑うのが受け入れられませんでした。
これで、自分の弱みを補うことができなければ、自分が何も持っていない弱い存在というのを認めることになり、それだけは嫌だったのです。
同じチームの先輩が自分へのフィードバックの仕方を考える姿を見ても、正直「いち早く自分のやりたい形で貢献するしか無いと思うんだけどな」と自分に言い聞かせていました。
時に厳しいフィードバックを受け、ミスの修復と改善策を徹底して考えるまで目の前の「優先度を上げてやりたい仕事」をやらせてもらえない現実は僕にとっては耐え難い閉塞感でした。
やりたい仕事の貢献の成果が少しでも成果が見え始めれば、認められる道も早いはずだと思い込んでいました。
自分の好きな仕事、やりたい仕事がはっきりしている社員にはありがちな壁かもしれません。
僕の場合は、本当にやりたいことに対する努力しかしたことがなかったのです。1日14時間以上の受験勉強も、朝5時半からのラクロスの練習も全てやりたくてやってきたのです。そんな24年間の蓄積が重くのしかかってる気がしました。
弱みに向き合うしかないという決意
「細部に拘りミスを防ぐこと」、「周りに細やかな配慮をすること」これに苦手意識があっても、本気で向き合わなかったのは価値観の違う相手に真剣に関わることを放棄してきたことが原因の一つかもしれません。
大学までは「根本から価値観の違う人とは一緒に過ごす必要がない」と考え距離を置くことを厭わなかったのです。一方で本当に大切な仲間に対しては、配慮なんてせず互いに全てを曝け出せる関係性が望ましいと思っていたので、その必要性すら感じていませんでした。
ただ、そんな時相手のことを考えて行動しなければ、取り返しのつかないほど、大事な仲間の信頼を損ねると実感したタイミングがありました。
以前slackで社長が先輩社員にメール文面でフィードバックしている様をみて、非常に勉強になるなと思った僕は、メッセージにて社長のメール文面を見せてほしいと依頼をしました。
社長がメールで使う表現や相手との交渉の場面で何を意識しているのか知ることで、自分の問い合わせの質を向上し、最終的には社内に還元したかったのです。まさに新しい価値の想像。貢献に繋がる一歩となると思っていました。
やり取りをさせてもらった結果、最終的に返ってきた答えは下記のようなものでした。
返事を受けた僕は困りました。自分のメールの文面自体は他の先輩に共有してフィードバックを受けているし、社長に確認を依頼するメールなんて何を送ればいいだろうかと、、、。
そう返信しておきながら、あろうことか、こちらから依頼をしておいて、2週間も放っておいてしまったのです。流石に見かねたPJリーダーから注意を受けた際に、
「本当に申し訳ないんですけど、、なんて送ればいいかわからなかったんです。」伝えると、
それはお前が社長に依頼しているとき全く同じこと思わせてない?
と注意を受けました。
最初に、依頼を出した時に、
「どんなメール内容であってもこちら側が整理して勝手に勉強させていただくのに、なんで簡単に送ってくれないんだろう?」
と本当に失礼なことを考えていただけに、自分がいかに相手に配慮しない依頼をしていたことに衝撃を受けました。
今まで「何をしたら相手がどう思うのか本気で想像する」を放棄していたことがどれだけ人を困らせるのか思い知りました。なんて低レベルな行動をとってしまったんだろうと恥ずかしくなりました。
その後、素直に謝罪をした後に、詳細なフィードバックをいただいた社長には本当に頭が上がりません、、。
また同時期に、担当していた請求周りのオペレーション業務で重大なミスを犯し、同チームの先輩社員に多大な迷惑をかけてしまいました。
半日近くの時間を奪ってサポートを受けた僕は流石に今回ばかりは厳しい注意を受けるべきだと覚悟をしていました。
自分がミスを繰り返し凹んでいる時にこれ以上厳しく指摘をしたら、立ち直れないことを危惧したのか、気持ちを汲み取って言葉を選んでくれました。いつも自分に指摘する際にはどんなことを考えていたんだろうと想像しました。
相手の気持ちを本気で汲み取る大変さを思い知った僕は、普段から先輩がどれだけ自分に気を遣い、頭を悩ませているのか、その精神的負担がどれだけ多大なものであったことを一気に考えさせられました。
また、別の先輩は厳しいフィードバックの後には、自分が将来ありたい姿と今やっている業務を結び求けるために、思考法やワークを率先して考えてくれたことも思い出しました。
今まで本当に仲間のことを思いやる姿勢を怠っていた僕は、その大変さと、重要性を本気で思い起こして痛感し、自分がいかに周りに気を遣わせてきたのかを思い知りました。
自分自身が恥ずかしさでたまらなくなりました。
思えば、ラクロス時代に企画をしてきた、組織改革や大会の実現するときも、スタッフや仲間たちが詳細な仕事を引き受けてくれていました。
関係者全体のことを考えない雑な依頼にも対応してくれたことへの感謝よりも、その成果に対して「俺は人を巻き込む力がある」と自分の貢献を誇張していたことに対して本気で情けないと思いました。
そう強く心に刻み込まれました。
言葉にしても行動が変わらければ意味がありません。自分はとにかく実現させたかった業務を一旦、来年の目標にし、今まで犯したミスを繰り返さないようにすること、slackの文言一つとっても、読みやすい文章にすること。
どんなに初歩的なお問合せが来ても相手視点に立ち、状況を汲んで本気で対応すること、細やかな業務において絶対にミスがあるものと思って最終確認をすること。全てを徹底することを最優先に行動しています。
普通の社会人の方からしたらあまりにも低レベルですが、事実ここを乗り越えないと世界中の人々を魅了する会社を創り、その成果の立役者になることなんてあり得ないと思っています。
それでも諦めたくない目標
一新入社員のありのままを紹介させていただきました。
現実の厳しさを知った今は、僕がアトラエに入った時に思い描いたビジョンがどれだけ難しいものかより明確に見えるようになりました。
どれだけ厳しい現実に突きつけられようとも、どうしても実現したいという思い自体は変わっていません。
ここまで向き合ってくれる人がいるアトラエだからこそ、本当に理想の組織にしたいと思っています。"貢献の仕方"ではなく、"貢献そのもの"に集中していきます。そして、どれだけ時間が掛かろうととも僕たちのビジョンを絶対に成し遂げたいと思っています。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
アトラエメンバーによる #アドカレ2023_アトラエは以下よりご覧いただけます。
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