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美味しく危険な飛躍

 時々、自分たちは気づかないうちに論理の飛躍をしてしまうもの。ドイツから帰国された女性に話を伺ったところ、現地のラーメン店で「日本食はヘルシーだから、ラーメンは体に良い!」と口にする女性がいたとのこと。二郎系をこよなく愛する Food Fighterですら言わないような発言に驚かされると共に、特に飲食関連で論理の飛躍を数多聞くなと思ったので、今回はそれを三つほど紹介したい。

 一つ目の事例はピザ。「ピザの材料はほとんど野菜だから、ピザは健康に良い!」という主張を時折聞くことに。具体的には、トマトソース、ピーマン、玉ねぎ、バジル、ジャガイモなど多くの野菜が使われていることから、健康食扱いされるとのこと。

 けれども残念なことに、ピザにはチーズや肉、油、塩分が多く含まれていて、一般的には高カロリーで栄養バランスが偏りがち。だからこそ、ピザを野菜と決めつけて食べ続けるのは避け、金曜の夜ぐらいに嗜む程度にしておくのが吉。

 二つ目の事例はビール。「ビールのカロリーは低い。だからビールは健康に良い!」という主張を時折聞くことに。具体的には、ビールは他のアルコール飲料に比べてカロリーが低く、また原材料の大麦にはビタミンB群が豊富であることから健康飲料扱いされるとのこと。

 けれども残念なことに、ビールはアルコール飲料であり、過度な摂取は肝臓への負担に繋がるもの。またビール単体を飲むことは稀で、唐揚げなどの高カロリーな食べ物がセットになることも多い。だからこそ、ビールを健康飲料と決めつけて飲み続けるのは避け、金曜の夜ぐらいに嗜む程度にしておくのが吉。

 三つ目の事例はチョコレート。「チョコレートは抗酸化物質が豊富。だからチョコは健康に良い!」という主張を時折聞くことに。具体的には、チョコにはカカオ由来のポリフェノールやフラボノイドが含まれ、病気のリスクを下げることから健康食品扱いされるとのこと。

 けれども残念なことに、チョコはお菓子であり、砂糖や脂肪が多く含まれており中毒性も高い。またストレスが溜まるとついつい食べ過ぎてしまうことも多い。だからこそ、チョコを健康食品と決めつけて食べ続けるのは避け、過酷なWEEKENDに嗜む程度にしておくのが吉。

「日本食だからラーメンはヘルシー!」といった風に一般論を適用したり、表面的な情報に基づいて全体を判断することは時に危険。情報の真偽やソースを確かめ、論理で判断を行い、心も体もバランスを保っていこう。

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