見出し画像

燃え尽き症候群を防ごう

コミュニティリーダーの燃え尽きは全国で数多、耳にするもの。最初は情熱を持って動き出し、仲間と共に多くのアクションを重ねているにも関わらず、いつしか心と体が動けなくなってしまうことも。そんな悲しい事態はどうして引き起こされてしまうのか、その理由を三つのパターンで整理していこう。

 一つ目のパターンは、そもそもコミュニティの取り組みが心が本当に願うものではなかった、というケース。というのも、真に自分の内なる欲求やビジョンに沿った活動であれば、モチベーションは自動的に維持され、エネルギーは尽きることがない。

 ミカン大使として全国でミカンの美味しさをひたすらに伝えていこうというコミュニティ活動があったとして、途中で心が折れてしまうのであれば、本当はミカンではなくレモンを心の奥底では愛していたのかもしれない。

 二つ目のパターンは、コミュニティの方向性が自分と合っているものの、その取り組みが一人に集中し、過剰な負担がかかっていたケース。心が燃えるあまり、気付けば責任やタスクを自分一人で担おうとし、そして心は元気でも体が倒れてしまう。

 ミカン大使として全国で講演をしているうちに、「あっちでもお願いします!こっちでもお願いします!」と頼まれ、そこから責任と行動が加速し、気付けば一人で何もかもを背負うようになってしまっていたのかもしれない。

 三つ目のパターンは、コミュニティの方向性が自分と合致し、コミュニティで適宜の分担はできていたとしても、その活動が世にポジティブに受け入れられないケース。どれだけ努力を重ねようとも、何も良い反応が返ってこなければ心が少しずつすさんでいってしまうもの。

 ミカンの魅力を全国各地でどれだけ仲間と一緒に伝え続けても、海の向こうから迫り来るオレンジが圧倒的人気を博し、「オランジェリスト」と呼ばれる柑橘王が大人気を博していたら、先陣を切っていたコミュニティリーダーの心は灰となっていく。

 燃え尽き症候群。それはコミュニティリーダーが直面する現実。だからこそ、コミュニティを愛するリーダーは三つのポイントを確かめていこう。そもそも方向性は自分と合っているのか。そもそも自分一人に責任やタスクが集中していないか。そしてそもそも、その取り組みは世の流れに沿っているのか。コミュニティでアクションを重ね続ける皆様の一助となりますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?