好きの熱狂からスタートを
アイデアをカタチにする旅路では、まずどんなアイデアに取り組むべきか悩むことが多々あるもの。ちょうど先程、岩手県盛岡市で語り合った際、まずは「熱狂(好きが突き詰められる場所)」から始めることが大切という提案をすることに。というわけで今回は、その背景についてメモを残そうと思う。
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熱狂から始めるべき理由の一つ目は、興味や関心から深掘りができるから。ただなんとなく市場調査をしたり、ただなんとなくアイデアを考えたりしても、それが自分の興味関心と紐づかないと本腰が入らずに終わってしまうことが多いもの。結果として、「困っている人がいないんじゃないか…」「ビジネスチャンスはないんじゃないか…」と表面的なところで止まってしまうことに。けれども熱狂が強い分野であれば、徹底的に深掘りし、顧客や市場の可能性を追求することができるように。
例えば、ミカンが大好きであったなら、ミカンの市場やミカンの生産から加工から流通までを徹底的に調べることで、まだ誰も取り組んでいない課題や、新しいアイデアを見つけ出せるようになっていく。
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熱狂から始めるべき理由の二つ目は、その道の関係者との繋がりを広げられるから。ただなんとなく業界を調べたり、ただなんとなく顧客に話を聞いたりしても、ゆるい関係で終わってしまうことは多い。けれども熱狂が強い分野であれば、そこで活躍する人たちと深く語り合い、情熱を交わし合う機会が増え、関係性は無限に広がっていく。
例えば、ミカンが大好きであったなら、ミカン業界に顔を出し続けることで、同じ道を歩む人々や課題を抱える人々との繋がりが深まって、そこから見たことも聞いたこともないアイデアが生まれるようになっていく。
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熱狂から始めるべき理由の三つ目は、自分ごととして継続できるから。本当にビジネスとして価値あるアイデアや、自分だからこそ取り組むべきアイデアは、そう簡単には見つからないもの。どれだけ市場調査を重ねても、どれだけ多くの人と繋がっても、「これだ!」と思える瞬間には簡単に至れない。その期間が長く険しいものになるからこそ、並大抵の人は心が折れてしまいがち。
けれどもそこに熱狂があれば、無限の行動が生まれ、情熱が尽きることなく湧き上がり、人との繋がりも増え続け、気がつけば自然と熱量を纏ったアイデアが生まれてくる。
例えば、ミカンが大好きであったなら、ミカンの産地、ミカンの販売先、ミカンの加工現場、ミカンの消費者の元を巡り巡っているうちに、知識や仲間が増え、真にビジネスとしても、自分自身としても取り組むべきアイデアが見えてくるように。
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もちろん、アイデアは論理からも生み出すことはできる。最近流行りのChatGPT大先生に聞けば無数のパターンを提案してくれるに違いない。けれども残念ながら、そこには熱狂は一つもなく浅いものばかり。
だからこそ、好きという熱狂から始めていこう。熱狂は、取り組みたい分野を深掘りしてアイデアを生む起点となり、熱狂は関係者を広げアイデアを見つける出発点ともなり、熱狂はアイデアを見つけるに至る旅路を支える無限の燃料を供給していくもの。これから取り組むべきアイデアや市場機会を見つけ出そうとしている皆様の一助となりますように。
No Talk, All Action!!!
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