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解決に値する課題

「飲料に入ってる合成甘味料の味、苦手だなぁ…」と思ったことはないだろうか。砂糖とは違う甘さにどうしても慣れなくて、「自動販売機の飲料をカメラに写す→どれが合成甘味料入りかを教えてくれる」というアプリを思い付いてしまうほどに。

 けれども落ち着いて考えてみると、「そもそも課題が解決に値するほどのものじゃないなぁ…」と頭の中で却下されてしまったので、今回は解決に値する課題とは何かをメモしていこう。

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 一つ目、どうして合成甘味料の課題が解決に値しないのか、痛みが小さいから。

 もちろん、合成甘味料入りの飲料を避けたい気持ちはあるのだけれども、もし仮に間違って飲んでしまっても「今回はハズレか…。変な甘さだけど、我慢するか…」で済んでしまう。飲んだ瞬間に下が痺れて身動き取れなくなるような痛みは襲ってこない。

 二つ目、どうして合成甘味料の課題が解決に値しないのか、頻度が少ないから。

 合成甘味料が苦手なので、どの飲料やどのシリーズには合成甘味料が入っているのかを覚えてしまい、気付けば無意識のうちに避けるようになった。なのでハズレを引いて悲しい気持ちになるのは年に数回だけで済む。

 三つ目、どうして合成甘味料の課題が解決に値しないのか、代替策が存在するから。

 自動販売機で購入すると時々合成甘味料入りのハズレを引いてしまうのは、成分表示の裏面が見えないから。逆に言えば手に取ることが出来るスーパーやドラッグストアやコンビニで購入すれば全く問題ない。アスパルテーム・L-フェニルアラニンといった文字が目に写った瞬間にBye Bye Keen.

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 解決に値する課題でなければ、残念ながらどんな製品やサービスを提案しても、人はそれを試しに使ってみよう、手間暇かけて導入しよう、対価を支払って解決しようと思わないもの。我慢ができない痛みを伴っているだろうか。頻度が高く繰り返されるものだろうか。代替策が存在していないだろうか。アイデアをカタチにされたい皆様のご参考となりますように。

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