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きょうの金匱要略 12/7 黃疸病脈證并治 第十五(4)


酒黃疸 心中懊憹 或熱痛 梔子大黃湯主之
(酒黃疸は心中懊憹し、或は熱痛す。梔子大黃湯之を主る)
梔子大黃湯方
梔子十四枚
大黃二兩
枳實五枚
豉一升
右四味 以水六升 煮取二升 分溫三服

※心中懊憹 形容できないような胸苦しさ。痛いのでも詰まったでもない、何とも言えない嫌な感じ。

諸病黃家 但利其小便
(諸病黃家は但其の小便を利す)
假令脈浮 當以汗解之
(假令ば脈浮なるは當に汗を以て之を解すべし)
宜桂枝加黃耆湯主之

諸黃 豬膏髮煎主之
豬膏髮煎方
豬膏半斤
亂髮如雞子大三枚
右二味 和膏中煎之 髮消藥成 分再服 病從小便出

※豬膏 豚の脂
※亂髮 人間の髪の毛。利尿作用と止血作用があるという。大塚先生は乱髪の黒焼きをよく使用したとのこと。
※大塚先生はこの処方は黄疸で小便が出ないのに有効ではないか、としています。

黃疸病 茵陳五苓散主之
茵陳五苓散
茵陳稿末十分 五苓散五分
右二物和 先食飲方寸匕 日三服

※方寸匕 一寸立方の匙にすりきり一杯で、一回に2〜3g前後の量。

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