見出し画像

きょうの金匱要略 12/1 水氣病脈證并治 第十四(10)

附方
外臺防己黃耆湯
治風水 脈浮為在表
(風水、脈浮、表に在りと為す)
其人或頭汗出 表無他病
(その人或は頭、汗出でて、表に他病無し)
病者但下重 從腰以上為和 腰以下當腫及陰 難以屈伸
(病者、但下重く、腰より以上を和し、腰以下當に腫れて陰に及び、以て屈伸し難きを治す)

※構成は、防已、甘草、白朮、黄耆、生姜、大棗。桂枝湯の甘草、大棗、生姜が基底を為し、その上で防已と黄耆が独自の作用をしているというのは中川先生の解説。
※変形性膝関節症やリウマチにも良く用いられるそうです。

黃疸病脈證并治 第十五(1)
論二首 脈證十四條 方七首

寸口脈浮而緩 浮則為風 緩則為痺
(寸口の脈浮にして緩、浮は則ち風と為し、緩は則ち痺と為す)
痺非中風 四肢苦煩
(痺は中風に非ず、四肢煩を苦しむ)
脾色必黃 瘀熱以行
(脾色は必ず黃、瘀熱行るを以てなり)

趺陽脈堅而數 數則為熱 熱則消穀
(趺陽の脈、堅にして數、數は則ち熱と為し、熱は則ち穀を消す)
緊則為寒 食即為滿
(緊は則ち寒と為し、食すれば即ち滿を為す)
尺脈浮為傷腎 趺陽脈緊為傷脾
(尺脈の浮は腎を傷ると為し、趺陽の脈緊は脾を傷ると為す)
風寒相搏 食穀即眩 穀氣不消
(風寒相搏ち、穀を食すれば即ち眩し、 穀氣消せず)
胃中苦濁 濁氣下流 小便不通
(胃中濁に苦しみ、濁氣下流して小便通ぜず)
陰被其寒 熱流膀胱 身體盡黃 名曰穀疸
(陰其の寒を被り、熱膀胱に流れ、身體尽く黃なるを名づけて穀疸という)
額上黑 微汗出 手足中熱 薄暮即發
(額上黑く、微しく汗出で、手足のうち熱し、薄暮には即ち發し)
膀胱急 小便自利 名曰女勞疸
(膀胱急に、小便自利 名曰女勞疸)
腹如水狀 不治
(腹の水狀の如きは治せず)
心中懊憹而熱 不能食 時欲吐 名曰酒疸
(心中懊憹して熱し、食する能わず、時に吐せんと欲するは名づけて酒疸と曰う)

※女勞疸については、大塚先生は腎の虚であり、陰の過労から起こると解説していますが、先生方からはSTDじゃないか、という話がありました。


いいなと思ったら応援しよう!