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きょうの金匱要略 2/16 雜療方 第二十三(2)

治傷寒令愈不復 紫石寒食散方
(傷寒を治し、愈えて復せざらしむ。紫石寒食散の方)
紫石英
白石英
赤石脂
鍾乳 碓鍊
括蔞根
防羊
桔梗
文蛤
鬼臼各十分
太一餘糧十分 燒
乾姜 附子 桂枝 去皮 四分
右十三味 杵為散 酒服方寸匕

※鍾乳碓鍊 鍾乳石を粉にしたもの
※鬼臼 ハスノハグサ
※太一餘糧 泥鉄鉱

救卒死方
薤搗汁灌鼻中
(薤の搗き汁を鼻中に灌ぐ)
又方
雄雞冠割取血 管吹內鼻中
(雄雞の冠を割きて血を取り、管にて吹きて鼻中に内る)
豬脂如雞子大 苦酒一升 煮沸 灌喉中
(豬脂、雞子大の如くし、苦酒一升にて煮沸して喉中に灌ぐ)
雞肝及血塗面上 以灰圍四旁 立起
(雞肝及び血、面上に塗り、灰を以て四旁を圍めば、立ちどころに起つ)
大豆二七粒 以雞子白并酒和 盡以吞之
(大豆二七粒、雞子白ならびに酒を以て和し、以て盡く之を吞ましむ)

※卒死 急に倒れて仮死状態
救卒死而壯熱者方
(卒死して壯熱する者を救うの方)
礬石半斤 以水壹斗半煮消 以漬腳 令沒踝
(礬石半斤、水壹斗半を以て煮消し、以って腳を漬し、踝を没せしむ)

救卒死而目閉者方
(卒死して目を閉ずる者を救うの方)
騎牛臨面 搗薤汁灌耳中 吹皂莢末鼻中 立效
(牛に騎り、面に臨んで、薤を搗き、汁を耳中に灌ぎ、皂莢の末を鼻中に吹く。立ちどころに效あり)

救卒死而張口反折者方
(卒死して口を張り、反折する者を救うの方)
灸手足兩爪後十四壯了 飲以五毒諸膏散
(手足の兩爪の後に灸すること十四壯、了って飲ましむるに五毒諸膏散を以てす)

救卒死而四肢不收失便者方
(卒死して四肢收まらず、便を失する者を救うの方)
馬屎一升
水三斗
煮取二斗以洗之
又取牛洞一升 溫酒灌口中 灸心下一寸 臍上三寸 臍下四寸 各一百壯 差

※易経では、馬は陽、牛は陰を象徴する動物だったりします
※心下一寸(巨闕)、臍上三寸(建里)、臍下四寸(中極)へ、それぞれ百壮のお灸とありますが、ちょっと時間がかかりそうで心配。蘇生に使う経穴としては人中や会陰が有名かと思います。


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