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きょうの金匱要略 2/1 婦人雜病脈證并治 第二十二(1)

論一首、脈證合十四條、方十三首
婦人中風七八日 續來寒熱 發作有時 經水適斷 此為熱入血室
(婦人中風七八日、續きて寒熱を来たし、發作時あり、經水たまたま斷つは、此れ熱、血室に入るとなす)
其血必結 故使如瘧狀 發作有時 小柴胡湯主之
(其血必ず結す。故に瘧狀の如く發作時あらしむ。小柴胡湯之を主る)

※血室 子宮の事、という説もあるが、大塚先生は肝臓としている。
※熱入血室は瘀血の證なので、小柴胡湯が用いられているのが興味深い、とされています。湯本求真先生は、瘀血のある患者には必ず柴胡剤を使ったそうです。

婦人傷寒發熱 經水適來 晝日明了暮則讝語 如見鬼狀然 此為熱入血室
(婦人、傷寒發熱し、經水たまたま來たり、晝日は明了、暮には則ち讝語して、鬼狀を見るが如き者は、此れ熱血室に入ると為す)
治之無犯胃氣及上二焦 必自愈
(之を治するに、胃氣及び上の二焦を犯すこと無くんば、必ず自ら愈ゆ)

※前段の「中風」よりも、更に重い「傷寒」にかかったケースです
※上二焦 「発汗」と「吐」で対応する

婦人中風 發熱惡寒 經水適來 得七八日 熱除脈遲 身涼和 胸脅滿 如結胸狀 讝語者 此為熱入血室也
(婦人中風、發熱惡寒、經水たまたま來たり、七八日を得、熱除きて脈遲、身涼和にして、 胸脅滿し、結胸の狀の如く、讝語する者は、此れ熱血室に入ると為すなり)
當刺期門 隨其假而取之
(當に期門を刺し、其の実に隨って之を取るべし)

※期門を通じて、肝の実を瀉そうとするアプローチのようです



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