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きょうの金匱要略 1/19 婦人妊娠病脈證并治 第二十(2)

婦人懷娠六七月 脈弦發熱 其胎愈脹 腹痛惡寒者 少腹如扇
(婦人、懷娠して六七月、脈弦にして發熱し、其の胎いよいよ脹り、腹痛惡寒する者は、少腹扇の如し。)
所以然者 子藏開故也 當以附子湯溫其藏
(然る所以の者は、子藏開くが故なり。當に附子湯を以て其の蔵を溫むべし)

※少腹如扇 下腹を扇であおいでいるように冷や冷やすること
※子藏開 子宮が弛緩してしまっている状態。大塚先生は附子湯で温めるべきだとしています。

師曰 婦人有漏下者 有半產後因續下血都不絕者 有妊娠下血者
(師の曰く、婦人漏下の者有り、半產の後、因って續いて下血、都て絕えざる者有り、妊娠下血する者有り)
假令妊娠腹中痛 為胞阻 膠艾湯主之
(假令ば、妊娠し、腹中痛むを胞阻と為す。膠艾湯之を主る)

※漏下 だらだらと出血がとまらないこと
※半產 流産のこと
※胞阻 妊娠中の腹痛

芎歸膠艾湯方
芎窮 阿膠 甘草各二兩
艾葉 當歸各三兩
芍藥四兩
乾地黃
右七味 以水五升 清酒五升 合煮取三升 去滓 內膠令消盡 溫服一升 日三服 不差更作

婦人懷娠 腹中㽲痛 當歸芍藥散主之
(婦人懷娠、腹中㽲痛するは當歸芍藥散之を主る)
當歸芍藥散方
當歸三兩
芍藥一斤
茯苓四兩
白朮四兩
澤瀉半斤
芎藭半斤
右六味 杵為散 取方寸匕 酒和 日三服

※㽲痛 引き攣れるように急に痛む


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