天ぷら、煮卵、キーマカレー、抹茶ブラウニー
現在暮らしている大学寮に、週替わりで一人の寮生がフロアメイト向けに夕飯を振る舞う「コモンディナー」というカルチャーにあります。
私の番が回ってきて、せっかくなので日本食を振る舞うことに。
ベジタリアンも食べれる料理という条件を満たす「天ぷら、煮卵、キーマカレー、抹茶ブラウニー」を作りました。
そう、今回はレシピのメモを書きます。
コモンディナーについて
以前のポストで紹介したとおり、私の住んでいる寮には週替わりで一人の寮生がフロアメイト向けに夕飯を振る舞う寮文化「コモンディナー」があります。
事前告知して、予定の合う参加者を募ります。
私の回では11人のフロアメイトに料理を振る舞うことになりました。
普段会話していても日本食への期待値や興味は高いなと感じており、
その期待値に応えられるような料理を作らねばと思っていたのでした。
材料の選び方
異文化環境で料理を振る舞う際には、何の材料を料理に使えるのかを明らかにする必要があります。
ヒアリング
私のフロアメイトの何人かはベジタリアンで「お肉、魚といった動物はNG」、「鶏卵、バター、牛乳はOK」という方々でした。
菜食主義には、なるべくお肉を食べないようにしているというライトな方から、鶏卵/バター/牛乳含めてNGというヴィーガン(完全菜食主義者)まで濃淡があります。
何が食べれて何が食べれないのか、本人に聞いておくと安心です。
ヒアリングを経て「お肉・魚」「出汁」「オイスターソース」などを使わない料理で、作れそうな日本食を探しました。
使えるもの確認
調味料はなかなか判断が難しいところがあります。
調べたところ、ヨーロッパ向けに輸出してる日本の調味料のいくつかはベジタリアン(ヴィーガン)対応しているものがあるようでした。
醤油
料理の「さしすせそ」の「せ」である「しょうゆ」、使えます!
アジアンマーケットなどで、我らが「キッコーマン」の醤油を探しましょう
味の素
味の素、もといグルタミン酸ナトリウム(MSG)も、生成過程で植物から生成した製品ということで使うことができました
しょうゆ、チーズ、ヨーグルト、パンなどの発酵食品がOKなので、同じ原理でOKということですね。
(ここらへんの基準は揺らぎがありそうなので、本人に確認してください)
アジアンスーパーに、味の素の小袋がよく売られています。
みりん
みりん風調味料は動物由来の成分を含んでいる場合もあるっぽいですが、本みりんであれば使えるものが多いとのこと。
ちょっと判断が難しかったので今回は使わずに作りました。味の素で代替。
料理を選ぶ
上記の条件で作れるもの、かつ食べたいもので候補を上げていきます。
私は「天ぷら、煮卵、キーマカレー、抹茶ブラウニー」を選びました。
材料と作り方を以下でざっくりご紹介します。
天ぷら
Tempura は海外の方にも人気なイメージがありますよね。
フロアメイトにヒアリングしてみると、結構な方が「えび天」のイメージを持っているようでした。
私的天ぷらランキングの一位「かき揚げ」二位「かぼちゃ天」を作って、彼らの天ぷらの概念を覆していきます。
材料
具材
にんじん
玉ねぎ
じゃがいも
かぼちゃ
天ぷらの衣たれ
卵
小麦粉
水
油
オリーブオイル
作り方
かぼちゃは薄く切り、かき揚げ野菜は棒状に切る
天ぷらの衣たれをつくる
油をあたためて、たれに漬けたカット野菜を油で揚げる
共用キッチンがある場合は、みんなで作りましょう!
煮卵
簡単・絶対おいしい・すぐ作れる、コスパの高い日本食と言えるでしょう。
ゆで卵に味変の可能性があることを示していきましょう。
(デンマークは大丈夫なようですが、ほとんどの国では生卵は食べられないので、半熟は我慢してしっかり茹でるように!)
材料
ゆで卵
卵
水
つけだれ
しょうゆ
味の素
砂糖
にんにく
作り方
振る舞う1日前に卵をしっかり茹でる
お酢があればぜひ茹で汁に混ぜて使いましょう…殻むきに苦労しました😢
殻をむいたゆで卵をつけだれにつけて、冷蔵庫に1日保管する。
しょうゆと水の比率は1:2ぐらいにしました(適当)
キーマカレー
日本の食卓に並ぶ甘めのカレーを作る、というのがコンセプトです。
ジャポニカ米を手にいれるのは大変なので、タイ米を使いました。
アジアンスーパーで固形のカレールーを手にいれることはできますが、ベジタリアン対応ではなさそうだったので、今回はスパイスを駆使して日本のカレー味を目指すことにしました。
カレーライスではなくキーマカレーにしたのは、
「カレー汁でご飯を炊けばキーマカレーになる」という、炊飯器のない留学暮らしで見つけた大発見を活用しています。
材料
具材
ブラウン米(玄米)
食物繊維を摂取したいので、普段から玄米を食べています
お好みで白米に変更してください
玉ねぎ
にんじん
なす
オリーブオイル
水
調味料
しょうゆ
味の素
砂糖
塩
にんにく
生姜
ガラムマサラ
カレー粉
ターメリック
クミン
作り方
鍋で細かくきった玉ねぎ、にんにく、しょうがをオリーブオイルで飴色に炒める
鍋に水を加える
ブラウン米とお水の比率をあらかじめ計算に入れて、水量を決めましょう(お米 1.5kg ぐらいで11名分になりました)
鍋に細かくきったにんじん、なすを投入し、しばし茹でる
鍋に調味料を良い感じに入れる
鍋に水研ぎしたブラウン米をいれて35分ほど茹でる
味見をしながら茹で時間、調味料、水分量を調整する
抹茶ブラウニー
抹茶は日本から持ち込みました。現地で抹茶を調達しようとするとかなり高いので、日本から持ち込むことをおすすめします。
茶道道具を持ち込んだもののなかなか苦いイメージが強いらしく振る舞う機会を作れてないので、抹茶=美味しい、の認識を作っていこうという魂胆です。
ヨーロッパのスタバでも抹茶ラテは人気を博しているようですよ!
材料
小麦粉
抹茶
ホワイトチョコ
原理的にはベジタリアンなはずですが、動物性原料使ってないかは各製品を確認してみてください
卵
牛乳
ミックスナッツ
バター
作り方
以下の記事のとおり作りましょう😌
ミックスナッツは砕かずにそのまま上に乗せました
(今回はいませんでしたが)アレルギー持ちの人に判別してもらいやすくもなると思います
満足に日本食を楽しんでもらうために
繰り返しになりますが、異文化環境で料理を振る舞う際は、本人に食べれるもの/そうでないものを事前に聞いておきましょう。
ベジタリアン/ムスリム/ヒンドゥーといった広い分類ももちろんですが、個人の趣味嗜好も気にしてみましょう。OK・NGラインが思ってたところと違うこともあるかもしれません。
そこさえクリアすれば、あとは日本食を振る舞うのみ!
一通り料理を練習していた甲斐もあり、「煮卵のレシピ教えて!」「オールボーでブラウニーショップを創業した方が良いね」と言ってもらえました😃
また、時間が押して友人に手伝ってもらったという経緯ですが、天ぷらを一緒に揚げるという体験を提供できたのも良かったです。
以上、将来の方向性に「オールボーでブラウニーショップを創業する」という選択肢があらたに加わった話でした。