ジチタイワークス創刊5周年特別インタビュー 「5年前、5年後」。
こんにちは、地方公務員の新家です。北海道猿払村に勤務しています。私は、地元猿払村のプロモーションに加えて、ガジェット、革製品、コーヒー、写真、カメラの事などについて記事を書く他にも、各種SNS運用しています。Twitter、Instagram、Voicyと取り組んでいますので、併せてチェックしてくださると嬉しいです。
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今日は、ジチタイワークス創刊5周年特別インタビューがWEBで公開されたので紹介していきます。
今回、私は「5年前、5年後」をテーマにインタビューいただきました。
5年前(2017年)、何をしていましたか?
この年は、ふるさと納税の業務を追加で担当するようになったことが印象的です。すぐにふるさと納税がもつ可能性を実感し、できることから手をつけ、返礼品や返礼品事業者の掘り起こしを行った結果、返礼品の数を約4倍程度まで増加させることができました。翌年以降は、ポータルサイトを10以上追加したほか、スマホで申し込みから決済までを完結できる「旅先納税」という仕組みを導入。また、長州 力さんや吉本芸人さんとのコラボを通じて、認知度向上に向けて取り組みました。このほか、イチゴを軸とした新産業創造プロジェクトの企画を発案し、その後4年かけて予算化できました。今年の4月からは後任に託し、現在3シーズン目を迎えますが、プロジェクトは順調に進行しています。
【日本最北の村】山積みの大粒ホタテが最高すぎた!【ふるさと納税】の動画はこちらから
5年前と今を比べて「(自治体・行政まわりで)変わった・進んだ」と思うことは?
時代に合わせた“発信”を行う自治体が、とても多くなったと感じています。特に、noteやTwitterやInstagramといったSNSを活用して、とても上手に発信している自治体が多く、様々な面でいつも勉強させていただいています。どの部署で仕事をするにしても、住民だけでなく、村外の方や事業者の方などに向けて行う情報発信は、とても重要なスキルの一つです。先進的で、効果的な情報発信にはいつも感心しています。また、DX推進によって、業務改善や効率化が進むのは歓迎すべきことですね。育児や介護といった不安を抱える職員の方々が、テレワークなどで働く環境を整え、より生活にフィットする形を選択できるようになればいいなと思います。
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5年前と今を比べて「(自治体・行政まわりで)変わっていない・進んでいない」と思うことは?
最も危惧しているのは、高校生や大学生の「なりたい職業ランキング」で公務員が上位にランクインするのに、我々のような小規模自治体への応募は少ないということです。我々の仕事を身近に感じてもらうため、魅力的な仕事だと思ってもらえるような実績を出すなど、職員としてできることがまだまだあるのではないかと思います。また、この点については、自ら行っている地域プロモーションにおいても取り組んでいきたいと考えています。加えて、仕事に向き合うだけでは、“なかなか横のつながりが生まれない”という実感もあります。それを改善したいという思いもあり、個人で「オンライン市役所」や「地方公務員オンラインサロン」に参加するようになりました。
この5年のご自身の取り組みで思い出す「苦労したこと」は?
苦労したことでもあり、力を入れてきた点は、職員が働きやすい環境をつくること。平成30年に管理職となり、自分が仕事を頑張ることよりも、所属職員に健やかに働いてもらい、成長してもらうことが私の最も大きな役割となりました。職員の皆さんの働く環境を整え、各自の力を最大限に発揮してもらい、さらに力を伸ばしてもらうことが重要。そのために、最も力を入れているのが、休暇取得の推進と残業との向き合い方です。平常の勤務時間内でいかに充実した仕事をしてもらい、残業をなるべくしないで済むようにできるか。そのことが、休暇を取得しやすい環境にもつながると考えています。私のチームでは月に1回、3連休を取得することを推奨しています。
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同僚が休暇を取得しやすくするために、私ができるコトってなんだ。
この5年のご自身の取り組みで思い出す「達成感を得たこと」は?
自らのアイデアを形にし、それが村の課題解決につながることに達成感を得ています。ふるさと納税では、ポータルサイトを大幅に増やすなど入口を増やすほか、長州 力さんや吉本芸人さんとのコラボなど、提案した企画にGOサインを得て実施し、寄附件数や寄附額の増加につながったときは嬉しかったですね。また、まだ道半ばではあるものの、イチゴで新たな産業を創出しようとするプロジェクト案を企画し、実際に施設ができて作物を収穫できたときも一定の達成感を得ました。いずれも、私のアイデアに耳を傾け、理解し、協力してくれる同僚や上司、理事者、議員、村民の皆さんのおかげです。いずれも、村の発展につながっていることが達成感ですね。
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新規産業の創出を目指して
5年後(2027年)の地域社会や自治体、公務員に期待する姿とは?
国民も、住民も、政府も、自治体も、それぞれがおのおのの立場で必死に考え、判断し、行動していくことが重要だと思います。住民は行政を監視し、叱咤激励する役割を担ってほしいですし、公務員は課題を的確につかみ、それらを創意工夫で解決する手段を企画・実行する役割を担うべき。その手段として、官民連携や広域連携、国や地方公共団体が連帯した取り組みというものを、時と場合によって使い分けるセンスを磨く必要が出てくるでしょう。そして、既成概念にとらわれずチャレンジする精神を育み、その精神を発揮できる組織であることも求められます。新たな常識は、かつての非常識から生まれるわけで、おのおのが考える力をつけることが最も大切だと考えます。
最後に、5歳になるジチタイワークスについてご意見・メッセージをお願いします。
5周年、誠におめでとうございます。全国の自治体職員を応援するメディアというジチタイワークスの存在は、とても大きいと思います。まず、数々の先進事例やユニークな取り組みを取材した自治体の紹介記事は、読者が大きな学びや気づきを得るきっかけとなっています。また、メディアとしてだけではなく、ジチタイワークスセミナーは意欲ある全国の公務員に学びの場を与えていますし、無料名刺は公務員の特性をよく捉えた取り組みで、多くの方が助けられていると思います。末筆となりますが、常に挑戦し続けているジチタイワークスさんの今後ますますのご発展をお祈りしております。
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