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一瞬を切り取る仕事

息子の100日記念ということでスタジオアリスへ写真撮影に行った。正直言ってこういう子どもの行事ごとについてはあまり理解していない。100日のタイミングではお食い初めをするということも最近知ったし、お食い初めでわざわざ料理を用意して子供に食べたフリをさせるという文化に対しても正直まだ納得がいっていない。歯が生えて食べれるようになったタイミングでやればいいと思うのだが。ダメなのか?

写真撮影に関しても相場が分からないものだから、事前に調べていたスタジオアリスの値段には結構驚かされた。ホームページには手頃な値段で誘導してくるが、いざ行ってみるとオプションオプションでふんだくってくるのがやつらの常套手段だと聞いていた。「一生に一度」という最強の売り文句を武器に足元見てやがる。僕は絶対に屈しない。必要最低限のものだけ購入し、それでも法外な値段を請求してくるようなら出るとこ出る。スタジオアリスを焼け野原キリギリスに変えてやる。

結果から先に言ってしまうと、スタジオアリスは悪徳企業でも何でもなかった。会計時にはフルオプションをつけ、シンプル・スタンダード・スペシャルと3段階あるプランのうち「どうされますか?」と店員さんに聞かれ、即答で「スペシャルで」と答えている自分がいた。首もまだ満足に座っていない息子を何度も着替えさせ、カメラ目線で笑わせるのがいかに難しいことなのか2時間以上に及ぶ撮影で十分に分かった。スマホが出てきたので、写真は誰でも簡単に撮れるようになったが、プロに撮ってもらう写真はやはり写り方が全く違う。魂の宿り方が違うのだ。

あと、これは親バカでも何でもないのだが、うちの息子は世の100日赤ちゃんで一番可愛いと思う。これはマジでガチの話だ。スタジオアリスには他の100日赤ちゃんも来ていたが、申し訳ないけどうちの子が一番可愛かった。記憶を消して、フラットなフィルターで赤ちゃんを並べられても、僕は迷いなく「この子が一番可愛いです」と、我が息子を指さすと思う。そんな彼のあんな写真の数々を見せられるともう、シンプルプランなんて選べるはずがない。

これからはありとあらゆるイベントが控えているが、もう奮発することはないだろう。ただでさえ低収入世帯なのに毎回毎回散財していたら家計がもたない。家族のイベントなんかやってらんねえ!

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松本拓郎
サポートしていただいたお金を使って何かしら体験し、ここに書きたいと思います。