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フジテレビヤングシナリオ大賞について

大好きなコンクールだ。シナリオコンクールはこの国にいくつもあるが、俄然やる気が入るのがヤンシナである。
まず、僕の脚本を初めて認めてくれたのがこの賞だから思い入れが深い。2021年のヤングシナリオ大賞、一次に通れば満足だったが二次も通って夢を見させてもらった。その年の大賞は「silent」でお馴染みの生方さんが取った。そら無理だ。

大賞や入選作品はウェブ上で公開されるので普通に読める。そのどれもがおもしろい。やはりヤンシナに力が入るのは僕だけではないようで、明日の坂元裕二を目指す若者はここを目指すようだ。おもしろい作品というのは中身を読まなくても何かおもしろそうな雰囲気を醸し出している。漢字とひらがなのバランスとか、余白と文字の比率とか、セリフの長さとか、、、良い原稿はもう見た目から美しい。
特にタイトル。タイトルは惹かれるものが多く、読みたくなる。

ここで、現在ヤンシナのホームページ上で発表されている3次通過作品のタイトルを見てみよう。

「人質は脚本家」
脚本コンクールで脚本家が出てくるようなメタ的な作品だろうか。こういう挑戦的なタイトルはケンカを売られてる気がして「どれどれ見せてみろ」と見たくなる。

「推しの彼方」
もうおもしろい。このタイトルを付けれる作家はセンスが良いに決まっているから、タイトルだけで一次予選通過です。

「土産は『東京ばな奈』だけにしとけ」
これはどういう話なのか全く想像がつかないから最初の10ページとりあえず読んでみようかとなる。

大体この時期には大賞が発表され、2月末締めの次回用の募集要項がホームページに掲載されるのだが、どういうわけか今年は遅れているようだ。毎年審査員長をしているPが入院していたから遅れているという情報は掴んでいるが、他に何かあったの?ヤンシナってどこがやってるの?フジテレビ?ほらフジテレビさん、今年も頼みますよ。あなた方は「きっかけ」でしょう?

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松本拓郎
サポートしていただいたお金を使って何かしら体験し、ここに書きたいと思います。