作業部屋への憧れ
作業部屋に強い憧れがある。机の上にはMacBook、少し手を伸ばせば本棚から本が取れて、コーヒーメーカーも置いてあるようなオーソドックスな作業部屋が欲しい。スイッチが入る場所とでも言おうか、気持ちのオンオフができる、そんなスペースを欲している。
今の家にもそんな部屋があるにはある。しかし、そこは室内干しの洗濯物で侵食され、床には大量のコープのチラシ。違う。こういうのじゃない。もう1部屋使っていないのでそちらに移動しようとしたが大量のダンボールによって、作業机を置くどころか匍匐前進すらも許されない現状だ。
そもそも父親がそういう作業スペースを家の近くに持っている人だったので、だからこそ憧れてしまうのかもしれない。夕ご飯を家族と食べるために一度家に戻ってきては、またセカンドプレイスへと戻っていく。そこで本当に仕事をしているのかは不明だが、家以外の居場所があるのはいいことだ。そのおかげで母親も家で居心地が良かったはずだ。夫婦円満の秘訣は程よい距離感があることだと思っている。
その点、先週のアメトーーク「作業部屋ある芸人」は素晴らしかった。YouTube動画もそうだが、僕はどうやら誰かの作業スペースを見るのが大好きらしい。それは小説家や脚本家に限らず、どこにでもいるビジネスマンや音楽家の机も含まれる。
アメトーークでは各芸人が自室の様子を収めていた。バカリズムさんのように自分の好きなものを集めたこだわりの部屋も良いが、僕が一番好みだったのはザコシショウの程よく散らかった地下作業部屋だ。特に統一感はなく、適当なくらいが集中できる気がする。だったら洗濯物ジャングルとなっている今の部屋でもいいじゃないかという声がどこからか聞こえてくるが、それはまた別の話である。
大阪兵庫限定で、クリエイターの作業部屋に押しかけ、どんな環境を整えているのか取材して、noteの記事にし、それを製本して文学フリマとかで売るのは結構おもしろいんじゃないかと前々から考えている。でも何となくだが、クリエイターといえば東京だよな。大阪にクリエイターっているのだろうか?みんなマクドとかで作業してるんじゃないのか?
サポートしていただいたお金を使って何かしら体験し、ここに書きたいと思います。