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地獄化するThreads

昨年、Meta社がフェイスブック、Instagramに続く第3のSNSとして、Threadsをリリースした。タイプとしてはXに似たような、文章がメインのプラットフォームだが、エゴサーチできないという特異性があってリリース当初は結構話題になった。

しかし今となっては周りに使っている人がほとんどいないし、僕も開くことがなくなった。アプリから通知は来るので時々開いてみるが、あまりに地獄的な投稿で溢れているので気持ち悪くてすぐに閉じてしまう。
おそらくエリア設定が自動でされる仕組みになっているのだろうが、大阪にいる人会えませんかー、尼崎の人今晩どうですか?みたいな不純な投稿ばかりが目立つ。それ以外は自己啓発系、スピリチュアル系も熱いようだ。

しかし拒絶は良くない。一度、目に止まった投稿をちゃんと見てみよう、向き合ってみようということで、じっくり観察してみた。

そしておすすめに出てきたのがこれ。

フリーアナウンサー、市川莉里。なんかどっかで見たことあるような顔な気がするが、最近のアナウンサーってみんなこんなものか。まあいい。投稿を見ていこう。

みなさん、お分かりいただけただろうか?
ネットリテラシーの高い方ならこの3投稿を見ただけで察すると思うが、おそらくこのアナウンサーは実在しない。違和感は山のように出てくる。
・毎日毎日大阪でロケってどんな仕事やねん
・ロケって言っておけばいいと思っている。何の番組かは言わない
・フリーアナウンサーなのに自分の顔は載せず、謎に駅の写真ばかり載せる
・そしてその駅の写真はネットの拾い画なので粗い粗い
・検索エンジンで市川莉里と検索しても、アナウンサーとしての情報は一切出てこない

投稿を見て違和感に気づき、検索をかけて実在しないと確信するまでに要した時間はわずか2分である。
それなのにフォロワーが2000人いて、コメント欄もそれなりに賑わっているという事実がある。

お前ら一度でもメディアで市川莉里という女性が何らかのアナウンスをしているところを見たことあるのか?ないのになぜ応援できる?こうしてロマンス詐欺とか振り込め詐欺は起こるのだろうな。「詐欺前夜」をリアルタイムで見せられている気がして、何とも気持ちが落ち込んでしまう。
Threadsはこんな市川莉里みたいなアカウントが死ぬほどある。Twitterの黎明期が懐かしい。あそこには本当の「つぶやき」があった。つぶやく場所が失われた今、それを拠り所にしていた人はどこで何をつぶやいているのだろうか。発散されないつぶやきも積もれば山となる。その山はきっと、自分を殺すことになる。やっぱnoteだな。2016年からやっているけど、noteはずっと平和だ。好き勝手書いても誰も文句を言ってこない。
男か女かも分からない、ましてや実在しているかどうかすら怪しいチャンネーにシコシコとリプしてるおっさんよ。やめときなはれ。あなたのその鬱憤は他者に巻き込まれていては晴れない。自分を吐き出して渦を作って、誰かを巻き込むんだ。


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松本拓郎
サポートしていただいたお金を使って何かしら体験し、ここに書きたいと思います。