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楽園の激安ジャングル

いま日本で1番熱いアミューズメントパークはドンキホーテで異論はないと思う。この前家族で行ったのだが、調子に乗って爆買いしてしまいカゴの重さで腕がパンパンになってしまった。
まずジャングルの入口では激安生活用品がお出迎え。これまで他店でのこまめなクーポンチェックとか安売り情報の追っかけはなんだったんだというくらいの大盤振る舞い。到着後5分でカゴはいっぱいになっていた。

僕の30代からのテーマは「美の追求」である。ドンキホーテはスキンケア系の化粧品も普通の薬局には置いてないアイテムがあったりするから、発見があって楽しい。しかも安い。どないなってんねん。
この棚戦略にはドンキホーテならではの秘策がある。なんと商品の発注を任されているのは各店舗に勤務する若い女性アルバイトなのだ。コスメを扱うのだから最近のトレンドにも詳しい、化粧品コスメに詳しい人間が担当する。考え方としてはシンプルで至極当然のことなのだが、任せてしまうところはさすが王者の貫禄である(なんの?)。

続いて食料品。そこに行き着くまでにカゴの中はある程度物で詰まっていたのだが、食料品コーナーを通過してレジに着く頃にはカゴを持っていた方の腕が、片方に比べて1.5倍くらい太くなっていた。
安いのは当然だが、なぜかどれも美味しそうに見える。あれはドンキマジックである。かごに商品を詰め込む手が止まらない。赤から鍋の素を4つも買ってしまった。見たことないパッケージのカレーパンは迷いもなく2つカゴに入れた。僕はどうなってしまうのか。隣で見守っていた妻と息子も心配そうに僕を見ている。買い物嫌いの男が急にどうしてしまったのかと、目で訴えてくる。しかし、今この瞬間キーボードを操作する指よろしく、僕の買い物カゴへの手も止まらない。鍋用の豆腐、カップ麺、カールチーズ味、ホームパイのチョコしぐれ、、好きなものからそれほど好きじゃないものまで、たくさん買ってしまった。

どうしてこの度ドンキホーテへ繰り出すことになり、取り憑かれ、やけに内部事情にまで詳しくなってしまったのか。それはカンブリア宮殿のドンキホーテ特集を見たからにすぎない。まんまとドンキホーテのマーケティング戦略にハマり、流れるようにお金を落としていった男。それが僕だ。僕は本当に影響されやすいので、ああいう裏側を見せて感心させる系の番組はやめていただきたい。感化しちゃうから!サービスを体感したくなっちゃうから!

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松本拓郎
サポートしていただいたお金を使って何かしら体験し、ここに書きたいと思います。