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プレゼント【書評vlog vol.19】
皆さんこんにちは
たくろ〜です。今回もご覧いただきありがとうございます。
今回ご紹介するのは、これまでもいくつかvlogで書かせていただいてきた
スペンサージョンソンさんの一冊です。
ぜひまとめまでご覧ください。
あらすじ
少年が老人から聞いた”プレゼント”とは何か、少年が月日を重ねるごとに理解を深めていく物語。
老人曰く、それは
・もっと幸せになれる。やりたかったことができるようになるもの
・すでに自分が”プレゼントとは何かを知っている
・幼い頃は知っていた。ただ忘れてしまっているだけ
この少年が老人のこのヒントをもとに、生涯をかけてプレゼントとは何かを探していきます。スペンサージョンソンさんの作品を読まれてきた方ならお分かりかと思いますが、その物語中で少年が学び得たこと、老人の教えが、彼らのメモ書きのように散りばめられています。
”プレゼント”とは
過去のことでも、未来のことでもなく、”いま現在”のこと
人の悩みとは、過去の嫌なことを思い出したり、逆に未来のことが不安になったりすることで生じるもの
「いまやっていることに没頭すれば、ほかのことを考えることもなく、幸せでいられる」「その瞬間に起きていることに没頭するんだ」
過去を悔やんだり、未来を憂いても何も変わらない。
それなら、いまこの瞬間にベストを尽くすことを考えることがもっとも合理的だと僕も思います。
過去の生かし方
過去を忘れられないのはその経験から何も学んでいないからだ
過去から何かを学びとり過去を捨て去ればいま現在をより良いものにできる
プレゼントとはいま現在を大切に生きることだと前述しましたが、過去を悔やんでしまう人に対してもこの老人は教えを説いてくれていました。
”過去を忘れられないのは何も学んでいないから”
確かにその通りだと思います。
過去の辛かった経験や思い出など、考えて思いつくものは今となっては良い経験だったと思うものばかり…
逆にずっと引きずってしまうものは今でも自分の中で腑に落ちていないことなんだと思うと納得できました。逆にその経験からまだ何か学ぶことができるチャンスだと思って向き合うことが大切なのかもしれません。
まとめ
今回はスペンサージョンソンさんのプレゼントについて書評してみました。
これまでいくつか紹介してきましたが、そのどれもが素晴らしいマインドを持つための良い教科書であると感じています。
その一方でその全ての作品に共通することかもしれませんが、
内容がファジー(ぼんやりしている感じ)になりがちで、物語系では比較的しやすい感情移入というか、主人公と自分を重ねて比較したりすることが難しいと感じています。
・今を大切に生きる
・過去から学び捨て去る
どちらもそうした方が良いことはわかっていても、本作の少年のようにはいかないのが現実だと思います。
しかし、そうするための具体的な方法については本作では語られていません。
ですから悩みに対してアンサーが欲しい人には不向きな作品であると言えるかもしれません。
一方で、この作品の良いところは、こういったマインドを持つことがいかにも簡単なことのように感じさせてくれるところであると思います。
今を大切に生きるというマインドを持つことが大切なんだと学んだ上で、どうしたら良いかを自分で考えたいと思う人にとっては本作は良いモチベーションの一つとなると思いました。
今回もご覧いただきありがとうございました。
スペンサージョンソンさんの作品はどれも手に取りやすく、内容もコンパクトであるため、お子さんの読書にもおすすめです。
これまで紹介してきた作品も含めてぜひご一読してみてはいかがでしょうか。
それではvol.20で…