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【お題】「走れメロス×〇〇」で斬新な商品を企んでください──作家・菊池良さん

「TAKURAMI SCHOOL」では、さまざまなジャンルで活躍されるTAKURAMI先生を講師としてお招きし、学生の方々と一緒に「企むこと(企画すること)の面白さ」を感じる場を創出します。TAKURAMI先生が学生の方々へお題を出し、学生は回答を提出することでTAKURAMI先生からリアクションをもらうことができる、学びの場です。

今回、講師を務めるのは、「世界一即戦力な男」として話題となり、現在は作家として書籍の企画・執筆で活躍する菊池良さん。

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菊池さんと企画を語る上で欠かせないのが、逆就活サイト「世界一即戦力な男」。当時学生だった菊池さんは、企業が学生を募集するのではなく、学生である自身が内定をくれる企業を募集するサイトを企画しました。

その企画がドラマ化されるなどして一躍話題になった菊池さんは、その後、IT・Web制作の企業を経て、現在は文筆業で活躍。

文豪たちの文体を模写してひとつのシチュエーションだけを描く『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』(宝島社)のように、ユニークな切り口から文学を広くおもしろがれる書籍を企画してきました。最新作はさまざまな世界文学の登場人物をネコに置き換えた『ニャタレー夫人の恋人』(幻冬舎)です。

そんな菊池さんが今回、学生の方々に企んでほしいと考えたお題がこちら。

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太宰治の『走れメロス』をお題に入れたのは、菊池さんが企画する上で「普遍性」を大切にしていることから。

普遍性とは、みんなが知っていることです。『走れメロス』は、誰でも国語の教科書で習いますし、細かい内容を覚えていなくても、“メロスは激怒した”の冒頭が記憶に残っている人は多いはず、という理由から題材としていいのではと思いました。なぜみんなが知っていることを大切にするかと言うと、そうでなければ尖った企画はつくれても、多くの人にウケる企画はつくれないからです」

ヒントは、ギャップ

では実際に、『走れメロス』のように普遍性のある題材に対して、なにを掛け合わせるとおもしろい企画になるのだろう?

菊池さんはお題について考えるヒントとして、「ギャップ」を挙げました。

「例えば、『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』は、村上春樹というネットで普遍的にウケる存在と、インスタント食品という村上春樹のイメージと離れたものを掛け合わせるところから企画がスタートしています。『世界一即戦力な男』も同じ考え方で、即戦力という当時のバズワードとただの学生である自分という一番逆のものと掛け合わせた企画なんです」

今回のお題なら例えば、

・走らないと使えない『走れメロス×スマートウォッチ』
・激怒した日を記録する『走れメロス×カレンダーアプリ』

とか…。

「走れメロスしかりですが、古典というのは普遍なものです。僕が普遍的なもの、古典的なものと掛け合わせるときにセオリーとしているのは、最新の流行や状況と掛け合わせてみること。そうやってギャップを生み出しています」

時代を超えて広く読み継がれる「走れメロス」。普遍的な名作から広がる企みを、ぜひこの機会に教えてください。

応募フォーマット

①「走れメロス×〇〇」の〇〇を埋めて商品を企画してください。
②企画した商品の説明を、300字以内で説明してください。

>ご応募はこちらのページから