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あなたの仕事はどんな顔をしていますか?


仕事の定義を問い直す

「そもそも仕事って何だろう」というテーマについて、来年の展望も踏まえながら話してみたいと思います。

昨日、月曜たくらみ会というZoomの集まりで、参加者の皆さんと仕事について話し合いました。その中で面白かったのが、「仕事」という言葉を使わずに自分の仕事を表現してみようというワークです。これがすごくいい問いかけだったんです。

仕事という言葉を禁止されると、どう表現したらいいのか考えさせられますよね。趣味とか、お金を得ること、なりわい、あるいはお金を得るために我慢することなど、いろんな表現が出てきました。

面白かったのは、「仕事」という言葉を言い訳に使ってほしくないという意見が多かったことです。

例えば、約束をキャンセルする時に「仕事が入った」と言ったり、SNSで遊びの投稿をしながら「仕事です」と付け加えたりするのに違和感を感じる人が多いんです。

これって、仕事に対する認識が偏っているからかもしれません。お金を得ることや我慢するものという認識だと、言い訳っぽくなってしまうんですよね。でも、本当はそうじゃないはずです。

レイバー、ワーク、ライブ、そして「はたらく」

仕事の語源を調べてみると面白いことがわかります。「働く」という言葉には「はたを楽にする」という意味があるそうです。つまり、周りの人たちを楽にすることが仕事だという捉え方ができるんです。

看護師さんや介護の方々の仕事を見ると、まさにそんな感じがしますよね。私自身の仕事も、企業の無駄な頑張りを減らすお手伝いをしているので、ある意味で「はたを楽にする」ことかもしれません。

こう考えると、仕事は単なる労働(レイバー)ではなく、生き生きとした生命活動(ライブ)のような感じがしてきます。

ソニーの工場長が言ったという話があるんですが、レイバーは奴隷の仕事、つまりやらされる仕事。一方、ワークは人が生き生きと自発的に行う仕事だそうです。

今、私たちはまさにそのワークの方向に向かっているんじゃないでしょうか。人口減少の流れもあって、一人一人がもっと潜在能力を発揮しないといけない状況になってきています。

そう考えると、仕事にはいろんな側面があっていいんじゃないかと思うんです。趣味の側面も、なりわいの側面も、好奇心の側面も、全部持っていていいんじゃないか。仕事にはいろんな顔があっていいんじゃないかと。

仕事の多面性を発見し、統合していく


2025年からは、「あなたの仕事はどんな顔をしていますか?」という問いかけが普通になるかもしれません。最初は戸惑うかもしれませんが、仕事の多面性を認めることで、より豊かな仕事観が生まれると思うんです。

例えば、私のポッドキャスト制作の仕事を考えてみると、最初は声を出すのが得意じゃなかったけど始めてみた。ちょっと嫌だな〜悩んだり、収録しんどいな、と苦しい顔の側面もあった。

しかしそのうち、AIの文字起こしを合わせて研究することで文章力やコンサルティング対話力も上がって、違う側面での成長も感じられた。ここでは驚きの顔があったり、喜びの顔が出てくる。

こういうふうに、一つの仕事がいろんな顔を持っていて、それらが少しずつ人格として統合されていく感じです。

2025年は、こういったいろんな顔を持つ仕事が、うまく統合されて新しい形になっていく年になるんじゃないかと予感しています。

それぞれの顔を認めた上で、全体としてバランスの取れた仕事観を作っていく。そんな流れになっていくんじゃないでしょうか。

この話題について、もっと深く話し合いたい方は、1月6日の月曜たくらみ会に参加してみてください。毎週無料でZoomで行うので、興味のある方は下記で申し込みをしておいてください。URLをお送りします。

2025年、みなさんにとって新しい仕事観を見つけられる年になりますように。それでは、良いお年をお迎えください。


ポッドキャストでも大晦日にこの話題を話しています。

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