見出し画像

問い9 : 空気って何ですか?


移り変わる「空気」



京都に行きました。滋賀県の自宅から高速に乗り、京都東インターで降りて西へ向かいます。

京都に入った途端、空気が一変します。普段慣れている滋賀の空気ではありません。

何か、ずっと緊張感があります。

しばらく走って蹴上から平安神宮あたりに入り、雅びな風景が見えてきます。

美しいのですが、同時にやはり緊張感も継続しています。


母校に着きました。キャンパスを散歩すると、また空気が変わります。

ここはキャンパスという名前の通り、白紙の上にみんなが自由に絵を描いている、ゆるみのある雰囲気があります。

ゆるみがあるのでカオスもあります。

以前のようにそこら中に立て看板がある風景ではありませんが、昔からの学生寮の建物には今も看板がたくさん張り巡らされており、混沌とした雰囲気が伺えます。


再び車を走らせて、今日の目的地、京都市役所前の「問い」がテーマの施設、Questionへ。

ここもまた違う空気。新しいもの・古いものが入り交じる都会の中で、創造が始まりそうな空気があります。

新しい拠点の一つにしようと見学を申し込んでいたのですが、いきなり会ったのがここに偶然入居していた20年来の友人。


ちょっとしたサプライズ、そして笑い、知り合いが居たという安心感の空気が生まれます。


空気に対して仮説を立てる。そして問う。


さて、空気って何でしょうか。

冒頭の京都に入った瞬間の空気の変化は何だったんだろう?と考えました。

滋賀でラコリーナやクラブハリエを展開している有名な「たねや」の社長さんは

「滋賀はひなび、京都はみやび」

とおっしゃっていたことを思い出しました。


滋賀は自然のままに、朽ちていくものをありのままに見守っている空気があります。

京都は長く人々が創造してきたもの、型、歴史を守っていこうという空気があります。

守っているものがたくさんある。これが底辺に流れる緊張感を作っているのかな?と考えました。


京都で場所を移るごとに、いろんな空気の変化がありました。これはワークショップでも同じことが起こります。

最初は緊張感がある。ちょっと緩んで安心し、時には驚きと笑いがあって、創造的な場が生まれる。

いつもこんなふうにワークショップが進むと理想的です。

しかし、毎回そうは行きません。

見たい風景を共に描きながら、空気を変えていく環境設定、場の料理が大事になってきます。

それには先程のように「京都は守るものが多いのではないか」というような、空気を醸成しているものに対して仮説を立てる必要があります。

そして、そこに問いかけるというアクションが必要になってきます。


次の問いは「空気に触れることはできますか?」として、引き続き考えてみたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?