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「ほうれんそう」が自分を変える。
1 ほうれんそう
私のよく言われる言葉が
「『ほうれんそう』をしなさい。」ということだった。
「報告」「連絡」「相談」の頭をとって「ほうれんそう」という。私は、これが苦手であった。どうしても忘れてしまう。「伝えよう。」と思っていても何か別のことをするとそちらに頭が切り替わって、やるべきことが抜け落ちてしまう。それが元でトラブルに発展することもあった。
どうしても無くならない。
信頼問題に関わってくる。私が心がけたのは、3つ。
①その場で処理をする。
②メモを活用する。
③システムで漏れをなくす。
である。
2 その場で処理をする。
仕事術の本に良く登場する項目である。しかし、私の場合できないわけではなかった。「できるとき」と「できないとき」があった。その場で処理できるのは、あまり時間をかけないでできることだと思っていたからである。
その場で処理できないことでも「その場」である程度することが重要であった。「その場」が一番問題意識が高い。
例えば、算数教科書会議。様々な修正点がある。「その場」でできることは、メモ。それまでの私だったらメモを取った段階で終わっていた。しかし、その日の内にメモを元に修正するまでを課題とした。すると、直前になってあわてることがない。そんなこともしてなかったの?と言われそうであるが、私にとっては大きな変化だった。
3 メモを活用する。
今までも付箋紙にメモを取っていた。振り返ってみると付箋紙に書いたことは、実行できていたように思う。
しかし、徹底していなかった。調子が悪くなるとメモをするのも難しくなっていた。
すべて机に貼ることにした。処理してしまったことは、破棄する。
この時に注意したのは、複数の仕事を一つの付箋紙に書かないこと。
一時一事の原則を守った。そのことで一つの処理スピードが上がった。
さらに、「○月○日 1時間目 交流する」などのように打ち合わせたこともすべてメモすることにした。特別支援コーディネーターの仕事の関係で、打ち合わせが多い。打ち合わせたことは、週案にそのまま貼り付けておく。すると
後で思い出すときにも有効であった。
4 システムで漏れをなくす。
保護者との連絡会。私の学校では、月に一度、3人の保護者とそれぞれに連絡会を行っている。次のことを話し合う。
①今月の評価 (支援計画を元に評価)
②来月の行事予定(どのように支援するか)
③来月の目標と課題
今までは、
「どうして、朝の活動で散歩をするのか」
「どうして、交流の時間が少ないのか」
など保護者の質問や要望を聞き入れることができなかった。
「ほうれんそう」の中の相談の部分である。学校の基本路線を知らせる時間をつくり出せなかった。
そこで、連絡会を月に1度することをシステムとした。すると交流学級の担任も含めて連絡会で趣旨を説明できるようになった。
(以下、連絡会の資料の一部)
5 「ほうれんそう」の本当はちがう。
しかし、「ほうれんそう」は部下に向けた言葉ではないのだ。
「ほうれんそう運動」は、昭和57年に、山種証券社長だった山崎富治さんが始めた運動です。(「ほうれんそうが会社を強くする 報告・連絡・相談の経営学」山崎富治)
当時、中堅の証券会社で、社員の数が千人を越す規模になってきた組織において、社長である自分の耳に社員の声が入りにくくなってきたことを山崎さんは憂慮していました。
山崎さんは、「もっと、上下の報告がキビキビと行われないものか、左右の連絡がスムーズに取れないものか、上下、左右にこだわらない腹を割った相談がなされないものか」(出所 同上)と考えていました。
その過程で、「報告・連絡・相談の三位一体、”報・連・相”こそ、会社を生き生きとさせる原動力だ。ポパイの好きなホウレン草のように、この”ほうれんそう”も、会社にもりもりと力をつけ、元気はつらつとした”ポパイ社員”を作ってくれるに違いない」(出所 同上)と思うに至りました。そして始めたのが「ほうれんそう運動」です。
https://hofstede.jp/hourensou_1/
ほうれんそうができる職場を作る。
本当のミッションは、これからである。
ミドルリーダーと言われて久しい。職員室での子供の良さをほめあう雰囲気づくりをしていきたい。
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