事業開発をしている人ほどVCキャピタリストになるべき、という話
みなさん、こんにちは&初めまして。Skyland Ventures大越です。Skyland Venturesではキャピタリストとして新規投資先や既存投資先との面談/壁打ちをしています。
毎年12月になると思いますが、一年あっという間に過ぎていきますね。今回は #SkylandNewYear というアドベントカレンダー企画で記事を書きました!2022年12月11日~2023年1月8日まで毎日メンバーによるコンテンツを出していきます。
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簡単な自己紹介を
2022年は私にとって大きな節目の一年でした。新卒から12年お世話になった前職を2022年6月に退社。2022年7月からキャピタリストに。去年の今頃では想像もつかないキャリアをスタートしました。
前職は2010年に新卒で入社し2022年6月末まで所属をしていました。12年間も所属をしていたので、セールスから事業開発まで幅広く担当させてもらっていました。領域は主にBtoBやBtoGといわれる領域で、根がセールス大好きなので、クライアントや領域の課題を考えたりする毎日を過ごしてました。
こんな日常を過ごしていましたが、次男が2021年夏に生まれて約2か月の育休をもらっていた時に「起業をしよう」と決意しました。理由はありません笑。
当時、とくに具体的なビジネスプランはなかったものの、これまで経験し感じていたことを言語化し、粗い事業アイディアを考えました。
知り合いの起業家などと壁打ちやフィードバックをもらっている中で、M&Aクラウドの及川さんに「起業するなら木下さんと話した方がいい」と紹介をもらい、このご縁が大きな節目になりました。
その事業アイディアよくない。これからはweb3
木下さんとの初回MTGで、事業アイディアを話したところ簡潔な一言。
「領域的によくない。スタートアップがやるべき事業じゃない。これからはweb3だよ。」
「‥‥?web3?」
初回MTGのインパクトは強すぎていまでもネタになっていたりします笑(なぜ領域的によくないのか、スタートアップがチャレンジすべきでないのか、は後日ゆっくり話すタイミングで根掘り葉掘り聞いてすっきり肚落ちしました)
事業アイディアのフィードバックよりも、「web3」という新しい聞いたこともない言葉を聞いたことでMTG後にすぐに調べてみました。
2021年の年末はNFTが界隈で盛り上がっているタイミングでした。
「こんな領域があるんだ」「web3全体で実現しようとしていること面白い」。調べていく中でこのようなことを感じ、自分もweb3で何かできないか考えるようになりました。
この波に乗れなかったら次はないのでは?
インターネットの歴史を振り返ると、大きな波が2つあったと思ってます。
①1999年~2000年:ITバブル
②2010年~2013年:スマホ+アプリ
自分自身、①の時は高校生でありビジネスの「ビ」の字も知らず、②の時は前職を2010年に新卒しセールスをする毎日。
年齢が30歳を過ぎたころから、あの時に起業していたら‥‥と、この2つの波に乗れなかったことに悶々としていました。
そんな時に木下さんからweb3の話を聞き、自分なりに調べていく中で「これは3つ目の波になるのでは?このタイミングを逃したら次はいつになるかわからない。この領域に飛び込もう。」と決意しました。
エンジニアリングが基本。自分はできない
ただ、世の中のweb3プロジェクトを調べれば調べるほど、エンジニアとして作れないとスタートラインに立てないな、というのを実感しました。これまでセールスから事業開発というビジネスサイドのキャリアだったのを悔みました。
モノが作れないと事業も考えられないし、起業もできない。
ただweb3にかかわり続ける方法がないのかを考えていたところ、キャピタリストになることで、自分ではないが、web3にチャレンジしようとしている人と一緒に事業のアイディアを考えたり、会社の成長を実感できるのでは?と思いつきました。
思い立ったが吉日で、2022年7月にweb3のことを教えてくれた木下さん/Skyland Ventuersでキャピタリストになることになりました。
web3もわからない、投資もしたことがない自分が提供できる価値
これまでBtoB/BtoGをメインにしていた私が、いきなり「web3」×「スタートアップ投資」という2つの未経験掛け算のキャリアを歩むことになりました。
SVにジョインしてすぐに、web3もわからない、投資もしたことがない自分が提供できる価値はなんなのか?の悩みはありました。
ある既存投資先とMTGをしていたときに「新規事業って大体の定石があって、こんな感じで~~」とラフに話していたところ、「すごく参考になります。そもそもやり方を知らなかった」という反応をもらうことがありました。
そのほかにも、これまで私が経験したことを話すだけでも「とても勉強になります」という言葉をもらうこともありました。
「自分が経験したことは、誰かにとっての未経験」というのを肌で実感しました。
私の経験をシェアすることで、事業について一歩先のことではないかもしれないですが、半歩先のことを、もしかしたら感じたのかもしれません。
事業開発をしている人ほどVCになるべき、という話
やっとタイトル回収です。
世の中には数十万社の会社があるといわれてますが、それぞれ各社各様の事業の作り方や新規事業のアイディアがあるはずです。その中で事業開発をしている人たちは常に新しいことにチャレンジしていると思います。
どうやったら仮説検証ができるのか
本当に売れるのか
もっと事業を進めていくにはどうしたらいいのか
こんなことを考え続けて経験をしている事業開発の人は、絶対的にVCキャピタリストになることを勧めます。
「自分が経験したことは、誰かにとっての未経験」
経験している人の話は未経験者にとって、未来を予言できる存在だと思います。これは投資先だけでなく、新規の面談をする起業家にとって、とても貴重な存在です。
知らないと回り道になることも、知っていれば簡単にショートカットできたりします。
事業会社で経験した知見を投資有無に関係なくスタートアップにどんどんいれることで、もっともっとスタートアップの土壌がよくなっていくと思います。
いま事業会社で事業開発や新規事業をしている人はネクストキャリアにVCキャピタリストを考えてはどうですか?
そして、web3はまだまだ黎明期であり、これからどんどん新しいビジネスモデルなどができてくるはずです。web3×事業開発、とても面白そうじゃないですか?
日々優秀な若手の起業家から勉強しながら頑張っていきます!
壁打ちや相談などお気軽に!