モチベーション=コスト+期待感+価値
皆さんこんにちは。能力再生相談所、内匠です。
タイトルの件ですが、これは私の発案ではありません。以前にもご紹介したことのある『Learn Better』という本の中に書いてある、心理学者の研究の成果、です。
該当部分を以下に引用します。
フルマンと共同研究をしている心理学者のケン・バロンはこの考えを、別の角度から説明している。最近バロンはある方程式を編み出した…中略…その方程式とは、モチベーション=コスト+期待感+価値。バロンによれば最後の変数が時として最も重要であり、それは「自分はこのタスクをやりたいだろうか」という問題だ。
そして上記を補足する形で次のようにも述べています。
…学ぶものをいつも選り好みできるわけではない…中略…そこで解決策となるのが、ラーン・クラフティング、いうなれば課された知識の習得に意味を探す作業だ。具体的には自分に次のような時明けをする。「この学ぶ対象はわたしにとってどう価値があるのか?どうすればもっと自分に関連性があるようにできるか?この知識を自部のの生活にどう利用できるか?」
ここでは特に学習を効果的に行うためには価値観…ひいてはそれは自分が学ぶ意味そのものに結びつけることが一番である、と主張している、と私は解釈しました。実際問題として、自分に何の役にも立たない、と思えばやる気は湧いてこないのは学生時代に勉強熱心だったとは言えなかったこの私自身も経験でわかります。
そして学習のみならず、この公式は仕事についても同じことが言えるだろうと思います。今自分がやっている仕事に意味が感じることができなければ当然仕事に身が入らなくなるのはこれまた火を見るより明らかだろうと思うわけです・・・。
このことについては、対応策が大きくいって二通りあると思います。まず一つは、今やっていることに見切りをつけて別のことを探す。もう一つは、今やっていることが自分の価値観を満たすには、あるいは自分の今後の人生に役にたつ部分はないのか、それを探していくことです。
前者は転職を伴うような場合には容易にはいかないかもしれませんが、後者は今やっていることなので比較的容易に意義を見出すことができるかもしれません。そしてそれができれば日々鬱々と仕事をしている毎日からお去ればできる可能性があるわけです。
少なくとも、仕事上で嫌なことがあるとして、その嫌なことをクリヤーしたら自分の実力が上がる、そしてそれが積み重なればやがて信用を得られる、もっと別の仕事もやらせてもらえるようになるその足掛かりだ、それ蔵思えれば今やっている嫌な仕事も少しはモチベーションが上がっていくかもしれません。
なかなか難しいですがただ嫌だ、と思うよりはその仕事から得られるものが大きくなるんじゃないかな、と思う次第です。
ということで今日もご一読ありがとうございました。